クリノアイオライト　　牡２歳　　※中央競馬　登録抹消

父アスカクリチャンは初勝利までに11戦を要するなどデビュー当初は目立つ存在ではありませんでしたが、古馬になってから力をつけ、4歳時に4勝を挙げてオープン入り。5歳時の七夕賞で重賞初勝利を飾りました。翌年にはアルゼンチン共和国杯で2度目のタイトルを獲得しています。7歳時も現役を続けましたが、18着に終わった天皇賞・秋のレース中に繋靭帯を断裂し、競走能力を喪失。引退、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2019年。血統登録された産駒は毎年10頭未満で決して多くはありませんが、JRAでは4頭が勝ち上がり、クリノドラゴンは浦和記念に、クリノアルバトロスは今月の新潟・浦佐特別に優勝しました。地方競馬でも数多く勝ち上がっており、短距離戦での活躍も目立っています。

一方、母系を見ますと、母クリノマンジェリカは園田で4勝。おばに金沢重賞・兼六園スプリントを勝ったネッサローズ、近親に岩手の重賞3勝馬シークロム（水沢・青藍賞、スプリングC、盛岡・イーハトーブマイル）がいます。曾祖母ネローリは南関東で5勝を挙げ、その半弟にはシンガポール航空国際Cや中山金杯などを勝ったシャドウゲイトや、JBCスプリント2着のサトノタイガーが存在。5代母はクイーンCなど重賞2勝を挙げたカッティングエッジという血統で、一族からは皐月賞馬ダイナコスモス、重賞3勝クラフトワーク、神戸新聞杯を勝ったイコピコなども出ている質の高いファミリーです。

8月17日の新潟・2歳新馬（芝1200m）でデビュー。絶好のスタートを切り、また1枠1番という好枠も利して、一時は2番手に上がるなど、馬なりで先行集団の一角につけると、最後の直線でも上位争いに加わる力走。着順こそ7着でしたが、6着馬とはクビ差、5着馬とは0秒6差と、あと少しで掲示板に載れるものでした。18番人気という低評価でしたが、実戦に行って実力を発揮するタイプであることをアピールしてくれたと思います。

続く2戦目は今週月曜日、9月16日の中山・2歳未勝利（ダ1200m）に出走。芝地点のスタートより無難にスタートを決め、先行する姿勢を見せました。ところが、今回は1枠1番が仇となったようで、芝コースからダートコースへ移ると、逃げた馬のキックバックをまともに被ってしまい、少々怯む場面がありました。また、残り800mのハロン棒の手前付近で左右の馬に前方を狭まれる不利があり、鞍上が思わず腰を浮かせて手綱を引く場面もあり、前半でだいぶスムーズさを欠いたことは否めません。ただ、最後の直線で大外へ持ち出すと、ジリジリとこの馬なりに脚を伸ばしながら9着で入線。前半に不利がなく、スムーズに先行できていたら、結果が違っていたと思います。

今回は所有馬の整理の都合があり、出品する運びとなりました。前走後も脚元などに問題はありません。2歳馬だけあって、心身共にまだまだ成長途上の段階です。JRAで2戦、それもダート戦を経験できたことは、少なからず今後に活きると思いますし、地方競馬という新しい環境でリスタートすることで、これまで以上に順調にキャリアを積み重ねて行けば、自ずと変わり身を見せてくれると思います。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※KSトレーニングセンター（茨城県牛久市奥原町）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
9月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：代表相続人 栗本 依利子（インボイス登録あり）