アジアノジュンシン　　牝６歳　　※中央競馬　登録抹消

父アジアエクスプレスは米国で生産されたヘニーヒューズ産駒で、日本で芝、ダートを問わず重賞で活躍しました。東京ダートで新馬戦、オキザリス賞と無傷連勝し、見据えた全日本2歳優駿を除外になったことから芝の朝日杯FSに矛先を向けると、豪快に差し切ってG1初制覇を飾ります。3歳春は引き続き芝路線を歩み、スプリングSで2着、皐月賞でも小差の6着に善戦。これを機に再びダート路線に転じ、ユニコーンSこそ12着に敗れるも、続くレパードSを好位から抜け出し、芝、ダートの重賞制覇という偉業を達成しました。その後は骨折休養明けで名古屋大賞典2着、アンタレスS2着と好走。脚部不安による2度目の長期休養を経た福島民友C15着を最後に引退、種牡馬入りしました。2018年生まれの初年度産駒からエーデルワイス賞勝ちのソロユニット、南関東重賞2勝のエンテレケイア（船橋・習志野きらっとスプリント、大井・アフター5スター賞）が出たほか、ワールドタキオン（福島民友C、エルムS2着）などがダートOPで活躍中。セカンドクロップからもブレイクフォース（BSN賞）、ガリバーストーム（園田ジュニアCなど園田重賞2勝）、タツノエクスプレス（船橋・東京湾C）、3世代目からもニシケンボブ（笠松・ゴールドジュニア）、4世代目からもグラッシーズマン（川崎・若武者賞）、パッションクライ（北海優駿など門別重賞2勝）といった地方重賞ウイナーが輩出しており、父譲りのパワーを受け継いだダートの活躍馬が多数出ている一方、ピューロマジック（北九州記念、葵S）、メディーヴァル（韋駄天S）といった芝の快速馬も送り出しています。

母系に関しては、伯父にプリンシパルリバー（全日本2歳優駿、北海道2歳優駿2着、ジャパンダートダービー3着、大井重賞・羽田盃、東京ダービー3着）、いとこにエムティトップ（金沢重賞・ノトキリシマ賞2着）がいます。母バトルアンコールは未勝利ですが、他のきょうだいは半姉アズーロが園田1勝、アンコールステージが金沢2勝、半妹ウイスキータイムがJRAダート1勝、門別3勝、ブリックロードが門別15勝、半弟ダブルアタックが金沢3勝（金沢重賞・北日本新聞杯2着、金沢ヤングCh3着）、サウンドバッハが門別1勝と、7頭中6頭が勝ち上がっています。

本馬は、2020年7月18日の福島ダート1150mでデビュー。16頭立ての2番手に付け、重馬場の直線で他の先行勢に伸び負けはしましたが、逃げた勝ち馬から1秒0差の4着に食い下がりました。次戦は2カ月後の中山ダート1200m。ここでも14頭立ての2番手で流れに乗ると、直線も力強く伸びて抜け出し、後続の追い上げを0秒1差振り切って初勝利を手にします。

昇級後もダート短距離を中心に走り、しばらくは上位争いに入れませんでしたが、昇級5戦目となる4歳1月の中山ダート1200mではデビュー以来初めて先手を取り、直線もしぶとく粘って0秒2差の3着に好走。その後は2桁着順もありながら秋以降は3、2、2着と安定した走りを続け、5歳1月の中山ダート1200mで16頭立ての先手を取ると、直線も脚いろは衰えず、0秒4差で2勝目を収めます。

2勝クラスの初戦は2カ月後の同舞台でしたが、15頭立ての最下位（2秒3差）。この一戦を機に芝へ転じ、4カ月半あけての驀進特別（新潟芝1000m）は17頭立ての3番枠で、後方から伸び切れず1秒0差の11着に敗れましたが、2カ月あけて同舞台の飛翼特別では18頭立ての14番枠を引き、10番人気の低評価を覆して後方から豪快に伸びて4馬身差突き抜け、芝で3勝目を飾りました。昇級後の5戦は2桁着順が続き、前走は先週9月14日の初風S（中山ダート1200m）で久々のダートに臨みましたが、16頭立ての後方5～6番手から伸びを欠き、1秒2差の11着に終わっています。

慢性的に右後肢の踏み込みが浅く、調教中の歩様を良くは見せませんが、その状態で使ってきました。そのため左回りが苦手で、右回りと千直が中心になっていました。放牧を挟みつつ短距離の番組を使い、間をあけた時もしっかり休ませて調整してきましたが、現級では頭打ちの感が否めません。地方の環境に移り、リスタートに期待しています。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,570円/日（税込）です。
9月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：藤田 岳彦（インボイス登録あり）