ダニエラハニー　　牝５歳　　※繁殖牝馬

父トゥザワールドは新馬戦2着のあと4連勝で若駒Sと弥生賞を制覇。1番人気で迎えた皐月賞ではイスラボニータの2着に敗れ、続く日本ダービーは5着。秋の菊花賞は16着と大敗し、クラシックには手が届きませんでしたが、暮れの有馬記念ではジェンティルドンナの2着に好走。改めて能力の高さを示しました。4歳時には豪州へ遠征。その初戦のGⅠザ・BMWで2着となりましたが、続くクイーンエリザベスSで12着に敗れ、その後に屈腱炎が判明。引退、種牡馬入りしました。母がエリザベス女王杯勝ち馬トゥザヴィクトリー、半兄に重賞5勝のトゥザグローリーがいる魅力的な血統から馬産地の人気は高く、種付け頭数を増やしています。初年度産駒が3歳となった2020年からJRAでの勝ち上がりが目立ちはじめ、ゴールドチャリスがオープンで活躍。東京湾Cを制したマコトロクサノホコなど地方競馬の重賞勝ち馬も誕生しています。

母系を見ますと、半兄アーブルはJRAの芝、ダートで1勝ずつ。その他のきょうだいは7頭が地方競馬で白星を挙げており、半兄デイジーカーニバルは南関東で8勝を挙げて重賞でも好走しました。母ヘイハニーはJRA2戦0勝で引退しましたが、伯父に米G2サンアントニオH3着のPhilatelisがいるなど、母のきょうだいは優秀。フランスで2勝を挙げた祖母ポレントの半姉には英オークス馬スノーブライドがおり、その子ラムタラは英ダービー、キングジョージ、凱旋門賞を無敗で制した伝説的名馬です。他にも一族からは世界各地のビッグレース勝ち馬が名を連ねており、世界的な名牝系といえるでしょう。

本馬は2022年6月19日に東京芝1400mの3歳未勝利戦でデビューし16頭立ての9着。続く福島芝1200m戦では11着に終わりました。着差的には大きく負けていませんでしたが、この2戦でJRAの登録はいったん抹消し、岩手に移籍しました。
移籍初戦となった盛岡ダート1200mのC2戦では、メンバー最速の上がりタイムをマークして抜け出し、4馬身差で完勝。早くも初勝利を挙げると、そこから盛岡ダート1200m、水沢1400mのC2戦を4連勝。その後、B2戦でも3着に食い込むなど安定した走りを見せ、4歳6月にJRA復帰を果たしています。
再転入後は1勝クラスで苦戦が続いたものの、今年に入ってからはダート短距離で成績が安定。1秒差以内の競馬を続け、6月の福島1150m戦ではメンバー最速の上がりタイムをマークして追い上げ、0秒2差の3着とクラス卒業のめどを立てています。
ただ、前走の中山1200m戦で0秒5差6着となったあと、左前外側種子骨の骨折と左前第一指骨の骨膜が判明。9号見舞金の受給対象となっています。このまま休養して復帰させるよりも、血統の良さを生かして繁殖入りしたほうがベストと考え、今回は繁殖牝馬としてのオークション出品となります。
世界各地で一流馬を輩出している血統背景はもちろん、馬自身も馬格があって、繁殖としての将来性は十分に秘めているのではないでしょうか。まだ5歳と若いですし、母としてポテンシャルを発揮してくれることを願っております。なお、診療所の所見によれば、繁殖になるためであれば、骨折箇所の手術は必要ないとのことです。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2024年9月7日の競走で、左前肢外側の種子骨の骨折。並びに左前肢第一指骨前面に骨膜が認められています。事故見舞金9号（競走中の事故により事故発生の日から6カ月以上出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※ゆう癖があります。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,570円/日（税込）です。
9月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉田 和美（インボイス登録あり）