ピサノグラフの22　　牝２歳　　※育成馬（未登録の２歳）

父サトノクラウンは新馬、東京スポーツ杯2歳S、弥生賞とデビュー3連勝を決め、クラシックの主役とみられましたが、皐月賞6着、日本ダービー3着と同厩舎のドゥラメンテに敗れ、秋は天皇賞で古馬に挑むも17着。無冠で3歳シーズンを終えました。それでも、4歳初戦の京都記念を勝つと、暮れには香港ヴァーズでG1初制覇。5歳時には宝塚記念を勝ち、天皇賞・秋でキタサンブラックの2着に好走しています。6歳いっぱいで引退して種牡馬入りし、産駒は2022年にデビュー。6月の新馬戦開幕週となる東京芝1400mでクラックオブドーンが産駒のJRA初勝利を飾ると、その後も続々と勝ち上がりを見せます。タスティエーラは弥生賞で産駒のJRA重賞初制覇を弾みに皐月賞で2着に好走し、日本ダービーを制覇。秋は菊花賞で2着に入り、3冠ロードをリードした走りから2023年度のJRA賞最優秀3歳牡馬に輝きました。他にもトーセンローリエ（アネモネS）、ウヴァロヴァイト（スイートピーS）といった活躍馬が出ています。地方競馬でも重賞好走馬が複数出ており、今後の活躍が期待される種牡馬です。

一方、母系を見ますと、半兄にアルゼンチン共和国杯勝ちのムイトオブリガード、平地4勝・障害1勝のジャズファンクがいるなどきょうだいは活躍しており、母ピサノグラフも中央4勝。そのきょうだいには中京記念を勝ったロードクロノスや、チューリップ賞2着のレディミューズ、セントライト記念2着のトレジャー、いとこには関東オークス勝ちのシンメイフジなどがおり、祖母はマイルCSを勝ったシンコウラブリイという血統。近親に多くの重賞ウイナーが名を連ねる近年の日本競馬を代表する牝系の一つです。

本馬は、栗東・角田晃一厩舎でのデビューを目指しておりましたが、この度、所有馬の整理を検討し、サラブレッドオークションに出品とさせていただきます。北海道の育成牧場から9月の半ば過ぎに滋賀県内の育成牧場へ移動しました。調教過程も順調に進み、現在は通常メニューとして週5日周回コースで1F20秒のキャンター3000m。そのうち週2日は900mの坂路コースで15-15を順調に消化しており、状態を上げておりました。しかしながら、この度の所有馬整理のため、誠に残念ではありますが、このタイミングで出品とさせていただきます。
心身ともに成長途上の2歳牝馬です。祖母のシンコウラブリイから受け継がれる活力に満ちた血統背景を考慮すれば、将来は繁殖牝馬としての資質も備えていると思います。皆様には、現状をご理解いただきまして、ご納得をいただいた上でのご検討、ご入札をよろしくお願いいたします。

『ピサノラブリイ』という馬名で馬名登録済みですが、未登録のため、1回に限り馬名の変更が可能です。

なお、現在全身に皮膚病が見受けられます。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※本馬の測尺は体高157cm、胸囲177cm、管囲19.5cm、馬体重は430kg（10月1日現在）です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,230円/日（税込）です。
10月5日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：市川義美ホールディングス (株)（インボイス登録あり）