オメガエリタージュ　　セン７歳　　※中央競馬　登録抹消

父ノヴェリストは愛国で生産、独国で調教され、芝の中長距離重賞を中心に活躍しました。芝1500mのデビュー戦から距離を延ばしつつ、重賞2勝を含む無傷4連勝を飾ると、G1初挑戦の独ダービーで2着に好走。続くバーデン大賞典では4着に敗れたものの、伊G1のジョッキークラブ大賞でG1初制覇を飾りました。迎えた4歳シーズンはG1・3勝を含む4戦全勝。見据えていた凱旋門賞は発熱のため回避して年内で引退、日本で種牡馬入りしました。キングジョージⅥ世＆QエリザベスSでコースレコードを樹立して5馬身差Vを飾るなど、時計の速い日本の芝への適性も感じさせた中、2016年生まれの2世代目からラストドラフト（京成杯）が輩出。4世代目のブレークアップはアルゼンチン共和国杯を制すなど、産駒も芝の中長距離を中心に実績を残しています。また、ゴッドセレクションがジャパンダートダービーで2着に好走、メイドイットマムが東京2歳優駿牝馬、浦和桜花賞、ロジータ記念と南関東重賞3勝を挙げるなど、ダートでの活躍も目立ちます。

母系に関しては、母オメガハートロックがフェアリーS勝ち馬。3代母アイリッシュダンスが新潟記念、新潟大賞典優勝馬で、伯父にオメガスカイツリー（川崎重賞・報知オールスターC2着）、伯母にオメガハートランド（フラワーC）がいる他、近親にハーツクライ（ドバイシーマクラシック、有馬記念など重賞3勝、日本ダービー、宝塚記念、ジャパンCいずれも2着）がいます。

母の初子となる本馬は、美浦・斎藤誠厩舎から2019年11月10日の京都芝1800mでデビュー。9頭立ての3～4番手に付けると、直線もしぶとく脚を伸ばし、勝ち馬に逃げ切りを許したものの0秒5差の2着に入ります。以降は7、5、5着となかなか上位争いに加われず、3歳4月を迎えたデビュー5戦目で初ダートへ。福島ダート1700mで15頭立ての7番手から向こう正面で3番手へ上がり、直線で伸び切れず2秒0差の5着に敗れましたが、中4週の東京ダート1400mでは16頭立ての4番手で流れに乗ると、直線で力強く伸びて抜け出し、0秒2差で初勝利を収めます。

昇級戦は中3週で6月の東京ダート1300mに臨み、16頭立ての中団から脚を伸ばして0秒6差の3着に好走。2カ月半あけて8月の新潟ダート1200mに臨むと、15頭立ての後方3番手からメンバー最速タイの上がりを繰り出し、1馬身半差突き抜けて2勝目を飾ります。2勝クラスではなかなか掲示板に載ることも難しく、翌年夏までの1年間で7走して4着1回が最高。2021年8月21日の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m）で15頭立ての13着（2秒7差）に敗れたのを機に、今の栗東・辻野泰之厩舎へ転厩となります。その間に去勢（※以下に注釈）も行いました。

転厩初戦は同年12月12日の夙川特別（阪神ダート1400m）で、16頭立ての最後方から伸びを欠いて2秒6差の最下位。この一戦を機に、障害戦に矛先を向けます。その初戦は2022年1月の小倉芝2860m。12頭立てで序盤のうちに最後方追走となると、追い上げることができず6秒3差の最下位に敗れましたが、中2週の同舞台では11頭立ての後方1～2番手から中盤に好位集団に加わり、直線もしぶとく伸びて1秒4差の2着に入ります。その勝ち馬は秋には東京ハイジャンプ優勝、中山大障害で2着に好走するゼノヴァースでした。中間に腸捻転の手術（※以下に注釈）を挟み、11月の福島芝2770mでは9カ月ぶりの実戦で11頭立ての6着（2秒0差）に敗れましたが、中2週の中山ダート2880mでは序盤から13頭立ての好位で流れに乗り、2番手で迎えた直線できっちりと抜け出し、4馬身差で障害初勝利を収めます。

障害オープン初戦は2カ月後の2023年2月の小倉芝2860mで、11頭立ての中団から徐々にポジションを上げ、3番手で迎えた直線でしぶとく伸びて0秒1差の2着に好走。障害2勝目も目前に思われましたが、以降はなかなか勝利が遠く、今年4月までに8戦して2着3回。平地の2勝クラスに戻した近3走も掲示板外と振るわず、前走は2カ月半ぶりで先週10月5日の京都ダート1800mに臨みましたが、14頭立ての後方2～3番手から伸び切れず、2秒7差の13着に終わっています。

前走は休み明けで戦闘モードに入っていなかった印象でした。障害オープンでも内容良く走ってくれていましたが、一度ミスステップで着順を落とした後からトラウマになってしまった感じで、平地に戻したのですが…。年齢的なものも考慮し、このタイミングでオークション出品となります。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※腸捻転の手術は2022年4月16日に栗東トレセンの診療所で行いました。

※2021年8月29日（4歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,230円/日（税込）です。
10月12日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：原 禮子（インボイス登録あり）