オオタニズスマイル　　牡３歳　　※地方競馬　在籍

父ルーラーシップは女傑エアグルーヴの仔として生を享け、世界の舞台クイーンエリザベス二世Cにおいて悲願のG1初制覇。種牡馬入り後はファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝き、これまでにキセキ（菊花賞、ジャパンC2着、大阪杯2着、宝塚記念2着2回）やメールドグラース（MRCコールフィールドCなど重賞4勝）、ダンビュライト（京都記念、AJCC）、サンリヴァル（皐月賞2着）、リリーノーブル（オークス2着）、リオンリオン（青葉賞などG2・2勝）、ワンダフルタウン（青葉賞）、ムイトオブリガード（アルゼンチン共和国杯）、フェアリーポルカ（中山牝馬S）ら多くの活躍馬を輩出しており、近年もドルチェモア（朝日杯FS）やソウルラッシュ（マイラーズC2回、マイルCS2着）、エヒト（小倉記念）、フリームファクシ（きさらぎ賞）、ヘデントール（菊花賞2着）、ドゥアイズ（阪神JF3着）、ビッグリボン（マーメイドS）、マスクトディーヴァ（阪神牝馬S、ローズS、秋華賞2着、ヴィクトリアマイル3着）など絶好調。初年度から7年続けて200頭を超える種付けをこなした大人気サイアーです。

一方、母系を見ますと、祖母ディオニージアが伊G1オークス、伊G3マリオインチーザ賞を制した実績馬。おじにモンテディオ（神戸新聞杯3着）がいる他、近親にはMY Baby Baby（米G3ミントジュレップH、米G2ミセズリヴィアS2着）やFortunia（米G3ウィジャボードディスタフH2着）といった重賞での活躍馬がいます。母ディオベルタは中央の芝2000ｍで2勝。きょうだいは半兄のカレンヒップスターが高知・佐賀で計6勝、半姉ミトグラフィア、半兄ポワンキュルミナンが中央で勝ち上がっています。

2022年のセレクトセールにて2970万円で落札。昨年10月8日の東京・2歳新馬（芝2000m）でデビューしました。JRAでは芝2000mで2戦、ダート1800、2000mで各1戦しましたが、いずれも8着以下だったことから今年7月23日に中央競馬の登録を抹消。ホッカイドウ競馬に移籍しました。その初戦となった8月28日の門別・3歳以上C4-3（ダ1600m）では好スタートから2番手の好位置をキープ。折り合いもつき、抜群の手応えで追走すると、3コーナーでは馬なりのまま先頭に立って直線へ。鞍上の岩橋勇二騎手のステッキに鋭く反応し、瞬く間に後続を引き離し、2着ビジューメファに3馬身差をつける快勝で嬉しい初勝利を飾りました。上がり3ハロンタイムはメンバー中最速となる38秒4。移籍初戦としては申し分のない勝ちっぷりだったと言っていいでしょう。

この様子なら昇級しても楽しみだと思っていましたし、現に昇級戦となった9月11日の門別・3歳以上C3 C4-1（ダ1600m）では単勝1番人気に推されました。しかし、結果は直線で伸び切れず5着。その後は距離を1700、1800mに延ばしたり、逆に1200mに縮めてみたり、脚質も後ろから差す競馬を試みたりなど、試行錯誤を繰り返し、本馬の適性を探ってきましたが、結局、初勝利時のような素晴らしい走りは見られないまま、今シーズンのホッカイドウ競馬が終了。関係者と協議を行った結果、今回のオークションに出品する運びとなりました。

まだ中央、地方通じてキャリアがちょうど10戦と浅く、年齢的にも3歳とまだまだ上積みが期待できます。初勝利時に素質馬の一端を垣間見せたように、環境、条件、相手関係などが変わってくれば、再び素晴らしい走りを見せてくれると思います。よろしくお願いいたします。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
転厩初戦を勝利しましたが、その後、上手く噛み合っていません。差す競馬も試みたものの、いい結果にはつながりませんでした。環境を変えて、リスタートしてあげれば、チャンスがあると思います。（ホッカイドウ競馬・田中淳司調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※門別競馬場・田中淳司厩舎（北海道沙流郡日高町富川駒丘）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム