クリノチャールズ　　牡２歳　　※中央競馬　登録抹消

父グレーターロンドンは脚部不安に悩まされながらもマイル路線で類まれな能力を発揮しました。3歳2月にデビュー戦を勝利で飾ると、続く山吹賞は落鉄の影響もあって2着。蹄の不安により約7ヶ月ぶりで迎えた条件戦を快勝するも、蹄葉炎を発症してさらなる長期休養を余儀なくされます。約1年ぶりに復帰すると一気にオープンまで駆け上がり、5歳春の東風Sでオープン初勝利。予定していたダービー卿CTを自重して迎えた安田記念で4着に敗れ、連勝は「5」でストップしたものの、着差はわずか0秒1差と能力の高さを示しました。以降も脚元に注意しながら善戦を続け、6歳時に中京記念をレコードで優勝。待望の初タイトルを手にしました。その後も蹄の不安が災いし、結果的にこのレースを最後に引退、種牡馬入り。2022年デビューの初年度産駒からロンドンプラン（小倉2歳S）、ユリーシャ（エルフィンS）、キョウエイブリッサ（朝日杯FS4着）、2世代目からはチャンネルトンネル（アーリントンC3着）、メイショウヨゾラ（アネモネS3着）、スターターン（大山崎S）といった活躍馬が出ています。地方競馬でもサウザンドマイル（盛岡・若鮎賞）、ゴールデンロンドン（園田・兵庫優駿3着）、ダバイエスペランサ（門別・サンライズC3着）といった重賞活躍馬が出ており、今後も楽しみが広がるサイアーです。

一方、母系は英1000ギニー3着Running Blueを5代母に、独G2ハンザ大賞の勝ち馬San Vicenteを産んだSanta Vittoriaを4代母に、愛G2モイグレアスタッドS2着Santa Roseannaを曾祖母に持つ、英国由来の優秀なファミリー。半兄グロワールシチーは中央で4勝を挙げて準オープンでも活躍、おばのクリムゾンクローバはアネモネS2着。いとこにカノヤザクラ（セントウルSなど重賞3勝、スプリンターズS3着）やパイアン（セントウルS2着）、近親にMoss Vale（仏愛重賞3勝）やコウエイアンカ（サマーチャンピオン2着）など、活力に満ち溢れています。

今年5月の北海道トレーニングセールにて935万円で落札。そして、10月20日の京都・2歳新馬（芝1800m）でデビューしました。しかし、スタートでやや遅れをとり、序盤から離れた最後方を追走。3～4コーナーで前との差をつめ、直線入口では馬群に追いつき、反撃を試みましたが、それ以上の脚は既に残っておらず、結果11着での入線となりました。

ジョッキーの進言で2戦目はダートへ。11月10日の京都・2歳未勝利（ダ1800m）を使いましたが、やはり前半から追走に苦労してしまい、直線で脚を使って巻き返しを図ったものの、万事休すでした。このような現状から考えると、心身ともにまだまだ成長途上にあり、中央で勝ち負けに持ち込むには時間が掛かりそうです。また、所有馬の頭数整理の都合もあり、今回、出品する運びとなりました。

デビュー戦では右にモタれる時がありましたが、2戦目はチークピーシーズを装着したところ、特に問題ありませんでした。それから、先週11月6日の栗東坂路での追い切りでは、自己ベストを大きく更新する52.9-38.8-25.6-12.8をマーク。実戦をひと叩きされた効果は少なからず見られました。まだキャリア2戦であり、年齢も2歳であることを考えると、今後実戦経験を積み重ねながら、さらなる成長を見せてくれると思います。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※キャニオンファーム栗東（滋賀県栗東市井上）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
11月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：栗本 依利子（インボイス登録あり）