エターナルライフ　　牝10歳　　※繁殖牝馬（空胎）

父アドマイヤムーンは4歳時にドバイデューティフリーで悲願のG1制覇を果たすと、宝塚記念、ジャパンカップを制して国内外のG1を3勝。同年の年度代表馬に輝きました。また、種牡馬としての資質も高く、初年度からハクサンムーン（セントウルSなど重賞3勝、スプリンターズS2着、高松宮記念2着）やレオアクティブ（京王杯2歳S、京成杯オータムH、朝日杯フューチュリティS3着）、アルキメデス（朝日チャレンジC、中山記念2着）ら4頭の重賞ウイナーが誕生し、以降もムーンクエイク（京王杯スプリングC）など重賞、OP馬を続々と輩出。2017年にはセイウンコウセイ（高松宮記念）が、2018年にはファインニードル（高松宮記念、スプリンターズS）がスプリントG1を制するなど、エンドスウィープの後継者としての役割を全う。現役馬ではマウンテンムスメ（UHB杯、ルミエールオータムダッシュ2着、韋駄天S2着）がOP馬として活躍しています。

一方、母系は欧州を中心に多数の実力馬を輩出する有力ファミリー。母メイビーフォーエヴァーは仏G3サンジョルジュ賞の勝ち馬で、半兄にエクセルシオール（福島2歳S、アクアラインS）、全兄にプレイズエターナル（セプテンバーS、京阪杯4着）、おじに英仏G1・2勝Court Masterpiece（サセックスS、フォレ賞）、いとこに中央オープン馬プリディカメント（山城S）、近親にClassic Park（G1愛1000ギニー）やRumpipumpy（米G2ダイアナH）など活力に満ち溢れており、日本のスピード競馬への適性も十分です。また、サンデーサイレンスの3×4クロスが可能な点も繁殖牝馬として大きな魅力のひとつと言えるでしょう。

栗東・中内田充正厩舎より2016年10月23日の京都・2歳新馬（芝1400m）でデビュー。福永祐一騎手が騎乗し、18頭立ての5番人気と注目を集めた中、結果は8着でしたが、1着のメイショウベルボンから0秒4差と着順ほど大きくは負けていませんでした。その後は約7ヵ月間のリフレッシュ放牧を挟み、2017年5月21日の新潟・3歳未勝利（芝1200m）が0秒9差の6着、8月5日の小倉・3歳未勝利（芝1200m）が0秒7差の10着。いずれも着差が1秒以内でした。特に2、3戦目はスタートでの出遅れが影響。2戦目には上がり3位、3戦目には上がり5位をマークしていたように、スムーズに前目のポジションで競馬ができていたら、上位争いに食い込むだけでなく、勝利を飾っていた可能性も十分にあったと思います。

2017年8月10日に中央競馬の登録を抹消し、繁殖入り。2019年には初仔となるアメリカンペイトリオット産駒の牝馬を出産しました。その後、2019、2020、2021年の各10月に直腸膣瘻の縫合手術を実施。2022年春にマジェスティックウォリアーを受胎しましたが、難産のため仔馬は死亡しました。そして2023年春にシニスターミニスターを受胎し、今年5月3日に第2仔となる牡馬を無事出産。今春はオメガパフュームを種付け（最終種付け日：5月28日）しましたが、不受胎となったため、現在は空胎です。なお、初仔のワイエスショコラは笠松で1勝を挙げ、キャリアが50戦を超えた現在も元気に競走生活を送っています。

先述の通り、母メイビーフォーエヴァーはフランスの重賞ウイナーで、全兄にオープン馬のプレイズエターナルがいる良血です。本馬の父であるアドマイヤムーンはノースブリッジ（父モーリス）が今夏の札幌記念など重賞を3勝、サンデイビス（父ジョーカプチーノ）が京都ハイジャンプを優勝するなど、母の父としても存在感を発揮しています。その良血を活かし、繁殖牝馬として素質を開花させて欲しいと願っております。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※中脇栄牧場（浦河郡浦河町東幌別）に在厩しており、預託料は4.400円/日（税込）です。
11月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：中脇 栄