ダイチノメグミ　　牝４歳　　※地方競馬　在籍

父ヴィクトワールピサはネオユニヴァースの産駒で、3歳時に皐月賞と有馬記念に優勝し最優秀3歳牡馬に選出。4歳時にはドバイワールドCを制覇し、翌2012年からスタッドインしています。初年度産駒のジュエラーが桜花賞を制したほか、秋華賞2着のパールコード、府中牝馬Sに勝利したスカーレットカラー、フローラS勝ちのウィクトーリア、セントライト記念を制したアサマノイタズラなどの活躍馬を輩出。またWarring Statesが独G3バヴァーリアンクラシック、ミッシングリンクは交流重賞のTCK女王盃に勝利しています。なお2021年からはトルコで供用されており、現地で人気を集めています。

一方、母系を見ますと、母エミレーツガールはアルゼンチンでG1エリセオラミレス賞などを勝った一流馬。半兄のトーセンリヤンは中央2着ののち、浦和・東海で計4勝、半姉カンパニョーラは中央転入後すでに2勝を挙げて準オープン入りしています。南米で発展を遂げてきた牝系で、母の近親にはG1クリアドレス大賞勝ちのエントロピアといったアルゼンチンの一流馬のみならず、ブラジル1000ギニー馬Enduranceらも存在。一族にはチリ・ペルーの両国でG1を制した名牝Tex Finaなども名を連ねる優秀なファミリーです。

2022年7月29日の笠松・新馬戦（ダ800m）でデビューすると、初戦が2着、2戦目の笠松・万緑特別（ダ1400m）でも3着に好走。そして、迎えた3戦目、笠松・富有柿特別（ダ1400m）では、序盤こそ後方を追走していましたが、向こう正面でポジションを上げると、激しい先行争いを離れた5番手で見ながら外を通って進出を開始。直線入口では3番手まで上がると、最後の直線では1頭だけ明らかに違う脚色を繰り出し、粘る先行勢を並ぶ間もなく差し切り、見事初勝利を飾りました。しかし、その直後に右前第三中手骨骨折が判明。長期休養を余儀なくされました。

昨年5月25日に戦列復帰すると、8ヵ月ぶりの実戦となった笠松・木曽川賞（ダ1600m）こそ4着でしたが、続く6月22日の笠松・桔梗賞（ダ1600m）が2着、そして7月20日の笠松・ナスタチウム賞（ダ1400m）で2勝目を獲得。また、暑さが厳しかった夏場を休養に充て、2ヵ月のリフレッシュ期間を設けると、その復帰初戦となった9月27日の笠松・菊日和賞（ダ1400m）も勝利し、2連勝となりました。その後も今年2月7日の笠松・C級セレクション選抜（イ）（ダ1400m）で4勝目を飾るまで馬券圏内を一度も外さず、“10戦連続で3着以内”を達成。このように堅実なレースぶりが目を引き。ここまで29戦している中、20戦が3着以内、25戦が5着以内です。

そんな堅実派の本馬が今年10月以降のここ4戦では8、6、5、4着。今年は夏場もコンスタントにレースを使い、結果を出してきたということもありますが、この10月から3歳馬とレースを共にするようになったことが一番大きいでしょう。今後も時期的に3歳馬に有利な条件が続くため、また所有馬の入替整理の都合もあって、今回のオークションに出品することとなりました。持ち味である末脚を活かせれば、他場でも条件次第で十分戦えると思います。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
脚質的に後ろからのタイプで、展開待ちが辛かったですね。時々、右前深管を気にすることがあり、歩様にも見せていましたが、そのまま競馬を使ってきました。また、だいぶ落ち着いてきましたが、それでもまだ怖がりな面があります。ゲートでも先入れとなっていました。（笠松競馬・後藤正義調教師）


※2022年9月22日の競走で、右前肢第三中手骨骨折を発症しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※笠松競馬場・後藤正義厩舎（岐阜県羽島郡笠松町若葉町）に在厩しています。早めの引取りをお願いいたします。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) ジャパン・ヘルス・サミット（インボイス登録あり）