シュロス　　牡８歳　　※地方競馬　在籍

父ゴールドアリュールは芝でデビューし、2戦目で初勝利。7戦目に初ダートの500万下を4馬身差で圧勝すると、続く端午Sも楽勝して再び芝の日本ダービーに挑み、タニノギムレットからコンマ3秒差の5着と能力の高さを見せました。その後はダートに戻り、ジャパンダートダービー、ダービーグランプリを連勝。暮れには東京大賞典で古馬を撃破し、2002年のJRA賞の最優秀ダートホースに輝くと、翌年のフェブラリーSで4度目のG1制覇を飾りました。同年で引退、種牡馬入りすると、期待通りにダートの一流馬を輩出。フェブラリーS、ジャパンCダートなど中央、地方を合わせてG19勝のエスポワールシチー、交流G16勝のスマートファルコン、南部杯を勝ったオーロマイスターと初年度産駒から3頭のG1馬が誕生し、その後もコパノリッキー、クリソライト、グレイスフルリープ、ララベル、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、クリソベリルが続きます。歴代のダート王を続々と生み出した名種牡馬で、芝でもナランフレグが高松宮記念を勝ちました。

母系を見ますと、半妹ベストコレクトパリが門別、岩手で計5勝。同じく半妹のコレクションラヴは川崎で1勝を挙げました。半兄ペプチドアトムがダート短距離で3勝。母ベストコレクションはJRAで2着が最高でしたが、その全兄スピードルーラーはJRAの芝で3勝。3代母プライベートタイムの半兄には共同通信杯2着のアイネスサウザーがおり、近親には仏G2クリテリヨムドサンクルー2着のグランドオリエントなども名を連ねています。5代母マルテサナから広がるファミリーは優秀で、トーマスブライアン賞などを勝って日本で種牡馬入りしたターゴワイスや、BCターフなど米国でG1を5勝したマニラ、ハリウッドダービーなどを制したステートリードンといった一流馬を送り出しています。

本馬は2018年11月11日に東京ダート1600mの新馬戦でデビューし、勝ったシハーブには離されましたが2着とは差のない4着。12月の阪神ダート1800m戦で6着となったレース中に左前橈骨遠位端を発症し、9号見舞金を受給して休養していますが、手術明けとなった3歳7月の函館ダート1700m戦では2着となるなど安定した走りを見せました。それでも未勝利脱出はかなわず一旦、JRAの登録は抹消し、兵庫に移籍しています。
移籍初戦は4歳2月となり、そこは園田1700mのC2戦で2着に終わりましたが、その後は園田1400m戦に出走し、C2、C2、C1と逃げ切りで3連勝。これでJRA復帰を果たしました。
復帰戦は秋となり、初戦は福島のダート2400m戦で15着と大敗しましたが、その後は短距離戦に的を絞り、5歳8月には新潟1200m戦で5着。翌年の秋以降はさらに成績が安定し、掲示板の常連となると、7歳3月の中山ダート1200m戦ではメンバー最速の上がりタイムをマークして差し切り、JRA初勝利を挙げています。
その後は2勝クラスで苦戦したこともあり、同年夏に門別へと移籍。9月、10月には1200mのA1特別を連勝しています。シーズンオフを挟み、今年初戦は重賞のエトワール賞に参戦。12頭立ての7番人気と評価は高くありませんでしたが、中団追走から馬群を切り裂くような末脚を見せてゴール前で抜け出し、スペシャルエックスやスティールペガサスといった道営の一流スプリンターを相手にタイトルを獲得しました。
その後もオープンで3度の3着や重賞で0秒4差の競馬をするなど、差のない競馬を見せていましたが、門別がシーズンオフに入ったこともあり、頭数整理の意味もあって今回のオークション出品を決めました。重賞勝ちはだてではありませんし、8歳の秋にはなりましたが、若い時期に無理をしていないぶん、まだまだパフォーマンスを落とさずに走ってくれると思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
重賞勝ちのあとも差のない競馬ができています。来年で9歳となりますが、他場でもやれる力を持っています。（ホッカイドウ競馬・田中淳司調教師）


※2022年9月19日の競走において、枠内駐立不良（立上る）となっています。これに伴い、発走調教再審査となっています。

※2022年1月23日の競走において、枠内駐立不良（立上る）となっています。

※2018年12月28日の競走で、左前肢橈骨遠位端骨折を発症。事故見舞金9号（競走中の事故により事故発生の日から6カ月以上出走できなくなった場合）を受給しています。クリーニング手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※門別競馬場・田中淳司厩舎（北海道沙流郡日高町富川駒丘）に在厩しています。早めの引取りをお願いいたします。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ティケム（インボイス登録あり）