サイレントウルフ　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父リーチザクラウンはデビュー当初から高いスピード能力を武器に活躍し、3歳時のきさらぎ賞で重賞初制覇。2番人気に推された皐月賞では13着に終わりましたが、続く日本ダービーではタフな不良馬場のなか2番手からしぶとく粘り、ロジユニヴァースの2着に好走しました。秋は1番人気の菊花賞で5着に敗れるなど結果が出せず、4歳になってからはマイル路線へ。マイラーズCで2度目の重賞制覇を成し遂げています。その後は骨折などの影響もあって勝ち星は挙げられませんでしたが、非常に高い潜在能力を秘めていたのは間違いありません。産駒のデビューは2016年。初年度産駒からシンザン記念を勝ったキョウヘイや、佐賀で重賞8勝を挙げたスーパーマックスなどの活躍馬を輩出。その後もアルテミスS2着のサヤカチャン、UAEダービーを勝ったクラウンプライド、交流重賞で活躍するアーテルアストレアなど、芝、ダートを問わずにスピードタイプを送り出しています。

母系を見ますと、半兄コウジクンはJRAのダートで勝ち上がったのち、岩手でも1勝。その他のきょうだいも6頭が地方競馬で白星を挙げており、半姉リュウノクレセントは高知で6勝を挙げました。母フレンチフレイバーは大井で2着が最高でしたが、そのきょうだいは3頭がJRAで白星を挙げています。母のいとこにはJRA3勝を挙げ、東海地区の重賞でも入着したグランツスワンなど。近親にはG1を13勝した米国の歴史的名牝ゼニヤッタ、米G1サンタアニタオークスなどを勝ったバランスの姉妹がおり、一族には米国のG1、重賞勝ち馬がズラリ。エリザベス女王杯を勝ったクィーンスプマンテや、6勝を挙げ中山記念2着のレディゴシップなども同門となります。

本馬は2022年7月25日に船橋1500mの新馬戦でデビューし、1番人気に支持されたものの好位から伸び切れずに4着。2戦目の1200m戦も0秒7差ながら7着と人気を裏切りましたが、3戦目には同距離の2歳五組戦で3馬身差の完勝を飾り、初勝利をマークしました。12月には川崎1500mの2歳三組特別で3着に入るなど、ポテンシャルを示して2歳戦を終了しています。
3歳時は3月に始動し、2戦目に1200mの3歳四、五組戦、3戦目には1400mの3歳三組戦を連勝して軌道に乗ります。その後、3歳一組特別でも0秒8差の4着に食い込むなど力を示し、8月にはC1への格付け初戦となった1600戦を早め先頭から押し切って、通算4勝目をマークしました。
これでB3に昇格しましたが、1500m、2000mと距離を変えながら2、3着に入り、12月には1600mのB3特別を制して5勝目。4歳となった今年も、4月に浦和2000mのB2下特別を差し切り、7月には2200mのB2下特別で3着に食い込んでいます。
ただ、この一戦のあと3カ月の休養を挟み、復帰してからは成績が上がってきていません。11月1日に予定していた船橋2200m戦を挫跖で取り消し、その後も2戦しましたがともに11着と末脚不発に終わっており、やや頭打ち感が出てきたこともあって、このタイミングでオークションに出品させていただきます。
520級の立派な馬格の持ち主で、今週以降は長めの距離を中心に使ってきましたが、2、3歳時は1200m戦でも先行する競馬をしていたように、距離や戦法に融通が利くタイプです。まだ4歳で馬も若いですし、舞台を問わずに頑張ってくれると思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
11月1日の取消のあとも、問題なく競馬を使ってこられました。現級でややつらくなってきていますが、他場で相手関係が違ってくれば、変わり身を見せられるのではないでしょうか。（船橋競馬・張田京調教師）


※2024年11月1日の競走にて、右後挫跖のため出走取消となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※ブルーステーブル（茨城県牛久市奥原町・高橋トレセン内）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。 
12月7日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：中辻 明（インボイス登録あり）