グラティチュード　　牡２歳　　※中央競馬　登録抹消（未出走）

本馬は本年8月1日にゲート試験を合格後、一旦放牧となりましたが、10月24日の美浦トレセン帰厩し、デビュー戦に向けて再調整。ウッドチップ5F72.8（1F13.3）、5F70.5（1F12.6）、5F69.3（1F12.0）、5F68.7（1F12.3）、5F68.1（1F11.7）と追い切るごとに時計を詰め、期待が膨らみかけていたものの、いよいよ今週出走というタイミングで5F67.4（1F12.4）の稽古後にハ行が見られました。その後の検査で、残念ながら左腸骨骨折が判明。全治９ヵ月の診断で中央未勝利戦に間に合わない可能性が高いことから、休養・回復後の新天地における本馬の活躍に期待を込め、このたび出品させていただくことにいたしました。

サマーセールでの購入後、血統評論家の望田潤氏からいただいた評価では「3代母ルビーマイディアはJRA2勝で、産駒に函館2歳S3着アドマイヤカリブ。その母North　Siderはサンタマルガリータ招待H（米G1･ダ9F）などに勝った北米古牝馬チャンピオン。そこにキンシャサノキセキですから、キセキノデアイは芝ダート兼用のマイラー血統というべきでしょう。キンシャサノキセキはフジキセキの代表産駒で高松宮記念を連覇した名スプリンター。こうしたスプリンターの血を母父にもつと先行脚質になりやすく、キンシャサノキセキを母父にもつ馬も同様で、中京記念を逃げ切ったセルバーグや、JRA3勝を全て逃げ切りであげているグラストンベリーなどがいます。父ディスクリートキャットは北米で供用中に4頭のG1勝ち馬を輩出しており、日本でも京王杯2歳Sのオオバンブルマイ、根岸Sのエアハリファ、全日本2歳優駿2着コンバスチョンなどが活躍。Storm　Cat系らしいマイラー種牡馬で、母父が非常に力強いPrivate　Accountなのでダート巧者もよく出しています。こうした血統背景から、本馬は芝ダート兼用で先行力があるマイラーで、一言でいうと稼ぎ場所には困らないタイプでしょう。」とのこと。

牡馬の割には小さめの馬格ですが（11月末計測で約440㌔）、サマーセール時から後肢の踏み込みにバネを感じる力強い歩様がとても印象的でした。筋肉量が更に増加してくれば、将来的に走ってくるであろうと見込んでの購入だっただけに、仮に休養期間を経たとしても、本馬に備わっている力を存分に発揮してくれるものと考えております。

【本馬についての現状説明】
本馬は、12月11日の検査で『左腸骨骨折』を発症していることが確認されております。管理していただいている美浦・上原博調教師からは、「骨折している割には、それほど歩様の乱れはない」との報告を受けております（12月12日の報告）。同調教師からは「完全に接合するのは難しい箇所」とお聞きしました。その後も手術などの治療はしておりません。（京都ホースレーシング・菊谷）


※12月4日の美浦トレセンでの追い切り後に左トモがハ行。1週間後に詳細の検査結果で左腸骨骨折が判明。全治9ヵ月の診断。手術などの治療は行っておりません。

※本馬の馬体重は440kg（11月末現在）です。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ケイツーステーブル（茨城県牛久市奥原町）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
12月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) 京都ホースレーシング（インボイス登録あり）