タドウリョク　　牝２歳　　※中央競馬　登録抹消

父シャンハイボビーは米国で生産、調教され、2歳時にG1・2勝を挙げるなど早くから活躍しました。2歳4月のデビュー戦を飾ると、リステッド、G2ホープフルSと無傷3連勝で重賞初制覇。続くシャンペインS、BCジュヴェナイルとG1も連勝し、5戦全勝で2012年の米最優秀2歳牡馬に輝きました。3歳春は2戦ともに勝利を挙げられず、約半年ぶりだった9月の競走を勝利した後に繋靭帯が判明。無念の引退となりました。2014年に米国で種牡馬入りし、ブラジルでもシャトル種牡馬として供用されると、初年度産駒からブラジルG1・2勝のLamartineなど多数のG1ウイナーが輩出。以降の世代からもチリ、ウルグアイなどを含めた南米を中心に重賞ウイナーが生まれ、米国や英国でも重賞勝ち馬が出ています。2016年に米国で生産され、日本で調教されたマリアズハートはルミエールオータムダッシュ、韋駄天Sとオープンで2勝を挙げるなどスピードを武器に活躍。2019年からは日本で供用され、2022年デビューの本邦初年度産駒からマンダリンヒーローが無傷4連勝で大井重賞・ハイセイコー記念を制すと、米G1サンタアニタダービーに参戦してハナ差2着に好走しました。芝・ダートや距離を問わず産駒は活躍しており、今後の更なる飛躍が期待されています。

一方、母系を見ますと、母ノルウェーノモリは笠松で3勝。半兄に園田で重賞3連勝中のマルカイグアス、おばにすずらん賞2着のクローリスノキセキ、おじにシンザン記念5着デルマグレムリンなど、きょうだい、母のきょうだい共に堅実に勝ち星を挙げています。母のいとこには関東オークス、新潟2歳Sを勝ったシンメイフジやアルゼンチン共和国杯勝ちのムイトオブリガード、中央2勝の祖母レディクローリスのきょうだいには中京記念を勝ったロードクロノスやチューリップ賞2着のレディミューズ、セントライト記念2着のトレジャーなどがおり、曾祖母はマイルCSを勝ったシンコウラブリイという血統。近親に多くの重賞ウイナーが名を連ねる近年の日本競馬を代表する牝系の一つです。

9月28日の中山・2歳新馬（ダ1200m）にてデビューすると、スタートで後手を踏んでしまい後方からの競馬を余儀なくされました。また、1200m戦特有の忙しい流れも向かなかったようで、見せ場を作れず、結果11着でした。そこで2戦目以降は距離を延ばし、まずは11月16日の福島・2歳未勝利牝（ダ1700m）に出走。ゲートの出は前走よりも良かったものの、ダッシュがつかず再び後方からの競馬となると、4コーナーから徐々に進出。結果は9着でしたが、上がり3ハロンタイムは15頭中6番目となる39秒7をマークし、まずまずの内容を見せてくれました。

その後は中1週で11月30日の中山・2歳未勝利牝（ダ1800m）へ。スタートはまずまずでしたが、内枠だったこともあり、インコースで窮屈になる場面があるなど、後方でレースを進めると、この馬なりに最後までしっかり脚を伸ばしていましたが、上位進出はならず、13着という結果でした。そして、再び中1週で12月14日の中山・2歳未勝利（ダ1800m）に出走すると、これまでの中で一番いいスタートに成功。着実にレース経験を積んできた成果を感じることができましたが、すぐに内枠の馬と接触する不利があり、後方へ下げることになってしまいました。この日は風が強く、砂が勢いよく舞ったり、風の影響でフラフラしてしまう馬もいるなど、いつにも増して神経を使うレースとなり、結局後方のまま13着で入線しています。

残念ながら中央では結果が出ませんでしたが、元々レースを使いながら、段々と良化を促していくことを見込んでいましたし、4戦を消化し、徐々に成長の跡を見せるようになってきましたことは好材料といえるでしょう。また、血統的にはダートタイプなので、地方競馬は合うと思います。関係者からは地方転厩をすすめられましたが、現在のところその予定はないため、今回のオークションに出品を決めました。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※須藤ステーブル（茨城県稲敷市松山）に在厩しており、預託料は8,250円/日（税込）です。
12月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：SNS media＆consulting (株)（インボイス登録あり）