スマートコマンダー　　牡７歳　　※地方競馬　在籍

父ワイルドラッシュは米国で生産、調教され、３歳時のイリノイダービーで重賞初制覇。続くベルモントＳはタッチゴールドの6着に敗れ、G1の壁にはね返されましたが、４歳を迎えて本格化。カーターH、メトロポリタンHとG1連勝を果たしています。4歳いっぱい走って引退、種牡馬入りし、2004年から日本での供用を開始。ちょうどこの年に、米国から輸入されたパーソナルラッシュがダービーグランプリを勝つなど活躍し、米国に残した産駒からもG1を３勝したStellar Jayne、同２勝のDream Rushなどが出たことで人気種牡馬となりました。産駒の主戦場はダートで、代表産駒のトランセンドはJRAのG1を４勝し、ドバイワールドCで2着。他にもエルムSを勝ったクリールパッションや、東京ダービーなどを制した南関東の名牝クラーベセクレタ、さきたま杯を勝ちJBCスプリント2着のナイキマドリードなどを送り出し、芝でもブラウンワイルドが小倉２歳Sに優勝しています。

母系を見ますと、半弟スマートファントムはJRAの芝で４勝を挙げ、今春の天皇賞で4着と活躍中。半妹スマートルグランもJRAで勝ち上がっています。母スマートアイリスは不出走で、その半兄には京王杯２歳S、スワンSを制したマイネルレーニア、母のいとこには天皇賞馬ジャガーメイルがおり、近親にはジャパンダートダービーや川崎記念を勝ったハタノヴァンクールがいます。重賞４勝を挙げ、安田記念、宝塚記念2着のイクノディクタスなども同門となり、バラエティに富んだ活躍馬を送り出しているファミリーです。

本馬は2019年９月15日に阪神ダート1800ｍの新馬戦でデビューし、のちの重賞勝ち馬レーヌブランシュから0秒６差の2着。同舞台の２戦目ではジャパンダートダービーで2着となるダイメイコリーダから0秒５差の3着に入り、早い段階から素質を発揮。その後、いったん成績を落としましたが、３歳夏の福島ではダート1700ｍ戦で２、３着とあと一歩の走りを見せました。ただ、勝ち運には恵まれずに未勝利戦の期間が終了。その後は障害にもチャレンジしましたが結果が出ず、同年秋にJRAの登録は抹消し、兵庫に移籍しています。
移籍初戦となった園田1400ｍのC2戦ではメンバー最速の上がりタイムをマークして逃げ馬をきっちりと捕らえ、早々と初勝利をマーク。C1に上がって３戦連続５着と足踏みしましたが、４歳春には姫路1400ｍ戦でC1を連勝。３勝目をマークしてJRA復帰を果たしています。
ただ、再転入後の１勝クラスでは苦戦が続き、地方交流競走ではいい走りができるものの、中央場所では２桁着順続きという内容。５歳1月まで走って再度JRAの登録は抹消し、兵庫に戻っています。
再転入初戦となった園田1400ｍのB2戦を差し切って幸先良くリスタートを決めると、その後も安定した走りを続け、降級した6歳５月に園田1400ｍのC2戦を快勝。その後もC1で崩れることなく走れており、7歳となった今年も２月に姫路1500ｍ戦を差し切るなど、10戦して７戦で掲示板を確保しています。着外に終わった３戦のうち、２戦は1700ｍ戦と1870ｍ戦で、1400ｍ戦ならば安定感に陰りはありません。
今回は頭数整理のタイミングでのオークション出品となります。夏場にあまり強くないこともあり、適度な休養を挟んで使ってきたぶん、７歳という年齢を感じさせない走りができていますし、まだまだ活躍してくれるでしょう。ご検討のほどよろしくお願いいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
前走は距離を延ばして掛かり気味でしたし、短距離がベストでしょう。現級で十分にやれる力を持っていますし、他場でもいい走りを見せてくれると思います。なお、さく癖があります。（園田競馬西脇・永島太郎調教師）


※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※大浦牧場（兵庫県加古川市志方町）に在厩しており、預託料は4,125円/日（税込）です。午後の退厩の場合、預託料をご負担いただきますのでご承知おきください。   
12月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株) 大川徹ホールディングス（インボイス登録あり）