ヘリオス　　セン９歳　　※中央競馬　登録抹消

父オルフェーヴルは2011年の三冠馬であり、3歳時と5歳時に有馬記念、4歳時に宝塚記念に優勝。日仏で重賞11勝、2年連続で凱旋門賞2着に入るなどして2014年からスタッドインしています。初年度産駒のラッキーライラックが阪神JFと大阪杯に勝ちエリザベス女王杯を連覇、エポカドーロは皐月賞を制しました。以降もウシュバテソーロがドバイワールドCを制覇し東京大賞典を連覇、マルシュロレーヌは米G1・BCディスタフ、ショウナンナデシコはかしわ記念に勝利するなど、産駒は芝・ダートを問わず、国内外の大舞台で活躍しています。

一方、母系は曾祖母シャンランから日本の地で大きく枝葉を広げている優秀かつ堅実なファミリー。母アンジュシュエットは東京のダートで2連勝を収めており、いとこには現役オープン馬スマートサニー。祖母のきょうだいにはショウナンタレント（フラワーC）やショウナンアルバ（共同通信杯、スワンS2着）、ショウナンパルフェ（青葉賞2着）と重賞における活躍馬がズラリ並んでおり、近親には昨年の兵庫ジュニアグランプリを勝ち、全日本2歳優駿でも2着に健闘したハッピーマンがいる活力にも富んだ血脈です。

2018年8月の札幌・2歳新馬（芝1500m）でデビューし、初勝利は2戦目の札幌・2歳未勝利（芝2000m）でした。その後も芝中距離戦を中心に使い、京都・黄菊賞（芝2000m）が4着、京都・福寿草特別（芝2000m）で4着に入ったものの、1勝クラスではなかなか勝ち負けに持ち込むことができませんでした。転機が訪れたのは2019年12月。前走で福島の芝2600m戦を使っていた後、阪神のダ1200m戦へ大幅に路線変更すると、11番人気ながら3着。続く2020年1月の京都のダ1200m戦を2馬身半差で圧勝しました。余程、ダート短距離が合ったのか、2勝クラスを僅か2戦で突破し、さらに3勝クラス初戦となった2020年4月18日の阪神・陽春S（ダ1200m）も1番人気で勝利。ダート短距離へ矛先を変えてから、4カ月ほどでオープンまで登り詰めました。

その後の活躍は多くの方がご存じだと思いますが、4歳秋にOP・霜月Sに勝利し、5歳秋にはL・グリーンチャンネルC、OP・霜月Sを連勝。そして6歳となった2022年にはG3・根岸S、Jpn3・黒船賞、Jpn3・かきつばた記念と3戦続けて重賞で2着。同年秋にはJpn1・マイルCS南部杯で2着、Jpn1・JBCスプリントで3着と、大舞台でもヒケを取らない活躍を見せ、ダート短距離重賞の常連として、競馬ファンに認知されるほどでした。その後も重賞で堅実な走りを見せ、昨年もG3・根岸S4着、Jpn3・かきつばた記念2着、Jpn3・黒船賞5着、Jpn3・東京スプリント4着と好走。この頃には獲得賞金も2億6000万円を突破していました。

Jpn3・東京スプリント4着後、約半年の休養を挟み、昨年10月に戦列復帰。Jpn2・東京盃、Jpn1・JBCスプリント、Jpn3・兵庫ゴールドTと、計3戦しましたが、いずれも掲示板に載れませんでした。調教でも動いていましたし、状態自体は決して悪くありませんでしたので、そろそろ年齢的な事情かもしれません。今後は使いたい交流重賞に選出されない可能性が高くなってくるでしょうし、このままJRA在籍で競走生活を送ることが、必ずしも得策ではないと思います。それよりも地方馬としてリスタートさせてあげれば、本馬に合った条件のレースが使い易くなり、引き続き息の長い活躍を見せてくれると思い、今回のオークションに出品することにしました。多くのファンから愛された馬ですし、またセン馬でもありますので、一走でも多く競馬場で元気な姿を見せてくれることを願っています。

なお、現在全身に皮膚病が見受けられます。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2019年6月28日に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,230円/日（税込）です。


販売申込者：黒川 暁子