アウストラリス　　牝４歳　　※地方競馬　在籍

父ロジャーバローズはディープインパクト産駒で、2歳8月の新馬戦を快勝。年明けの福寿草特別で2勝目を挙げてクラシック戦線に挑みます。スプリングSで7着に敗れて皐月賞への出走は断念しますが、京都新聞杯2着で賞金を加算してダービーに参戦。12番人気の低評価でしたが、2番手から積極的に運んでダノンキングリー以下の追い上げを封じ込み、第86代のダービー馬に輝きました。その後、秋には海外遠征も視野に入れていましたが、夏場に故障が判明し、引退、種牡馬入りしています。産駒は2023年にデビュー。福島芝1200mの未勝利戦で産駒のJRA初勝利を挙げたオーキッドロマンスはカンナSにも勝利し、ファルコンS2着。その後も春菜賞を勝ったオメガウインクなどが出ています。当初は芝のスピードタイプが目立ちましたが、ダートの中距離で勝ち上がる馬も出てきており、今後も幅広い活躍が見込めるでしょう。地方競馬でも重賞好走馬が出るなど、コンスタントに白星を挙げています。

母系を見ますと、母キュルミナンはJRAのダートで1勝。きょうだいは2頭が地方競馬で勝ち上がり、半兄スズロビンソンは門別で5勝を挙げています。母のきょうだいは優秀で、伯父アンフィトリオンはオープンのオパールSなど6勝、伯母ミリオンベルはシリウスS2着のほか、オープン特別を2勝しています。祖母ミナミノバレッツはJRAのダートで勝ち上がり、フラワーC4着と芝でも好走。3代母アイヴォリーウイングスはイタリアのG1リディアテシオ賞3着で、そのきょうだいにはエイコーンSなど米G1を6勝した名牝ミスオセアナ、仏G1ジャンプラ賞勝ち馬キットウッドなどがいます。4代母Kittiwakeは米G2コロンビアナHの勝ち馬。その子孫には欧米の一流馬が多数名を連ねる一流血統です。

本馬は2024年2月4日に東京ダート1600mの3歳新馬戦でデビュー。好位で流れに乗って運び、残り200m付近で一旦は先頭に立つなど見せ場をつくりましたが、最後は上位2頭の決め手に屈して3着でゴールしました。
その後も差のない競馬はできており、3戦目の中山ダート1800m戦では後方から長く脚を使って追い上げて4着。夏の北海道シリーズでは札幌ダート1700mの1勝クラスに格上挑戦し、前からは離されましたが12頭立ての5着と掲示板を確保するなど健闘。ただ、勝ち星を挙げることはできず、未勝利戦の期間が終了して川崎へと移籍しました。
転入後はC2の格付けとなり、初戦の1500m戦では早めに押し上げる競馬を見せましたが、もうひと押しがなく0秒7差の6着。2戦目の特別戦も後方から長く脚を使い、6着ながら0秒8差と大崩れせずに走れています。
今年初戦となった1500m戦では流れも向かずに10頭立ての7着に敗れましたが、出入りの激しい競馬の中でしっかりと脚をため、メンバー中3番目に速い上がりタイムをマークしています。
今回は初勝利を挙げられないままでのオークション出品となりますが、まだデビューから1年経っておらず、これからの馬ではないでしょうか。JRAでの走りを見ても高いポテンシャルを感じさせますし、今後の本格化にご期待いただければと思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
まだ線が細く、テンションが上がりやすいタイプです。寒い時季があまり良くないのか、現状では毛づやがひと息ですが、春先になって体が増えてくれば良くなってくると思っています。（川崎競馬・佐藤博紀調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※株式会社ストローファーム（茨城県稲敷郡阿見町大字上長）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
1月11日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：石井 輝昭（インボイス登録あり）