クリノマイスター　　牡５歳　　※中央競馬　登録抹消

父ラブリーデイは新馬、野路菊Sを連勝するなど早い時期から注目を集めましたが、3歳クラシックでは結果が出せず、本領を発揮したのは古馬になってから。5歳時の中山金杯で重賞初制覇を飾ると、続く京都記念と連勝。天皇賞・春は8着に終わりましたが、鳴尾記念を勝って挑んだ宝塚記念でG1初制覇を飾ります。秋は始動戦の京都大賞典を快勝し、続く天皇賞・秋も制覇。この年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝きました。その後は白星を挙げられませんでしたが、G1で安定した成績を残し6歳いっぱいで引退。種牡馬入りしています。中央では京都2歳Sを制したグリューネグリーンや青函S、しらかばSを勝ったゾンニッヒなどのオープン馬が誕生しており、地方競馬ではプライルードが南関東重賞を3勝し全日本2歳優駿で3着、岩手のミニアチュールが東北優駿など重賞10勝を挙げるなど、産駒は早い時期から、芝・ダート、距離の長短を問わず活躍しています。

一方、母系を見ますと、母レッドオランジュは中山で2着、園田で2勝、半姉シヴァタウは名古屋で3勝。おじには5勝を挙げ、天皇賞・春5着など長丁場で活躍したネオブラックダイヤがいます。祖母オレンジパラダイスは京都の芝2000mで1勝。曾祖母オレンジシェードも芝2000m以上で3勝を挙げ、その半兄にはNHK杯2着、日本ダービー4着のガレオン、半姉には福島記念2着のオークツリーがおり、4代母はオークス馬シャダイアイバーという血統。一族には安田記念、マイルCSを制したエアジハードや、青葉賞、ステイヤーズSを勝ったペインテドブラック、CBC賞を勝ったプレシャスカフェ、4歳牝馬特別勝ちのセンターライジングなど、多数の活躍馬が名を連ねます。

2021年の北海道サマーセールにて330万円で落札。2022年8月に中央競馬より早期デビューを果たしました。2戦目となった小倉・2歳未勝利（芝1800m）では、最終追い切りで栗東坂路で52.1-38.1-25.6-13.3の好時計をマーク。一度使われ、変わり身を予感させると、レースでも後方からジワジワと脚を伸ばし、3頭による5着争いの中で先着を果たしました。上がり3ハロンタイムもメンバー中3位と、ハッキリと良化が窺える内容でした。

しかしその後は7ヵ月の休養を挟むなど順調さを欠き、また復帰後は出遅れなどにより、後方からの競馬を余儀なくされるなど、思うような結果を出すことができませんでした。そして、3歳未勝利戦が終了したことから、今度は障害に挑戦。2戦して8、6着と今後に希望が持てる内容でしたが、昨年2月4日の小倉・障害4歳以上未勝利（芝2860m）において左前橈骨遠位端骨折を発症。1年弱の長期休養をしいられてしまいました。そして、障害騎手の進言で、障害競走出走を断念。復帰戦には今週1月13日の中京・4歳以上1勝クラス（芝2200m）を選びしましたが、さすがに格上挑戦では見せ場なく、後方のまま14着という結果も仕方なし。現状では力不足が否めず、頭数整理の都合もあり、今回のオークションに出品する運びとなりました。

平地を使っていた時は、上がり3ハロンタイム5位以内を4度マークしたほか、今年1月4日の栗東坂路での調教でも53.9-39.5-25.8-13.0を出しており、脚力がないとは思えません。地方競馬なら相手、条件次第で、十分勝ち負けになる馬だと思いますし、順調にレースを使えるようになれば、さらに力をつけてくるでしょう。新オーナーの下、新天地で変わり身を見せてくれることを期待しております。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2024年2月4日の競走で、左前橈骨遠位端骨折を発症。事故見舞金9号（競走中の事故により事故発生の日から6カ月以上出走できなくなった場合）を受給。クリーニング手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ライジングリハビリテーション（滋賀県栗東市東坂）に在厩しており、預託料は11,000円/日（税込）です。
1月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：栗本 依利子（インボイス登録あり）