ジェムステート　　牡５歳　　※中央競馬　登録抹消

父シルバーステートは新馬戦こそ後のヴィクトリアマイル優勝馬アドマイヤリードの2着に敗れましたが、続く未勝利戦、紫菊賞を連勝。クラシック候補に名乗りを上げました。ところが、年明けに屈腱炎が判明して長期休養を余儀なくされます。1年7カ月もの休養明けとなったオーストラリアTを快勝すると、続く垂水Sをレコード勝ちしてオープン入り。いよいよ本領発揮かと思われたところで屈腱炎が再発。結局5戦4勝という成績で引退しました。種牡馬入りしてからは、ファンの間で「幻のダービー馬」と呼ばれたポテンシャルを産駒によく伝えており、2021年にデビューした初年度産駒が続々と勝ち上がり。ダリア賞勝ちのベルウッドブラボー、野路菊S勝ちのロンなどを送り出し、ウォーターナビレラがファンタジーSで重賞初制覇を果たして桜花賞2着。その後もNZT勝ちのエエヤン、七夕賞勝ちのセイウンハーデス、中山金杯勝ちのリカンカブールなどが登場し、馬産地での評価は急上昇しています。

母系を見ますと、母ラヴィオリはJRAの芝で1勝。半姉フランセスは金沢で2勝を挙げています。伯母にJRAの芝短距離で4勝を挙げたクリノタカラチャンがおり、祖母バンビーナピノも芝で2勝。その半兄には兵庫、高知などで計27勝を挙げたバンブーフリット。3代母リトミコバンブーもJRAの芝で3勝を挙げ、4代母アラベスクバンブーは菊花賞馬バンブービギンの半妹という血統になります。

本馬は2023年2月11日に東京ダート1400mの3歳新馬戦でデビュー。雪が残る不良馬場での競馬でしたが、好スタートから3番手につけると、勝負どころの手応えも余力十分で、直線で満を持して追い出されると反応良く抜け出し、後続に1馬身以上の差をつける完勝。センスのいい内容で初陣を飾ってくれました。
昇級後も同舞台で2戦しましたが、13着、15着と結果が出ず、夏場に弱いところもあったので、一旦休養。同年12月の復帰戦はもうひとつの走りでしたが、4歳初戦となった中山芝1600m戦ではメンバー2位の上がりタイムをマークして0秒6差6着と、初芝で変わり身を見せてくれました。
ただ、この一戦のあと右前繋靭帯に少し不安が出たため休養に入り、復帰は10月。芝に照準を合わせ、ラストは確実に脚を使う競馬ができており、メンバー上位の上がりタイムをマークして1秒差以内の競馬でもできていますが、着順的には掲示板に上がれておらず、クラスの壁を感じる内容であることから、このタイミングでオークション出品を決めました。
4歳以降は芝を走ってきましたが、ダートで新馬勝ちした馬で、そのときの2着馬ものちに勝ち上がっており、ダートでもポテンシャルは十分に秘めていると思います。地方競馬で相手関係が楽になれば十分な活躍を見せてくれるのではないでしょうか。
なお、現在、右前腱鞘炎と右前球節に骨膜があります。歩様には問題なく注意しながら競馬に使って来ました。現状をご理解の上、ご検討いただければ幸いです。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※グロースフィールド（茨城県稲敷郡阿見町福田・阿見TC内）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
2月8日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：星野 祐介（インボイス登録あり）