ルージュブラゾン　　牝６歳　　※中央競馬　登録抹消

父ドゥラメンテは2015年の皐月賞と日本ダービーを制した2冠馬。日本ダービーの勝ちタイム2分23秒2は、当時のダービーレコードでした。競走馬としての活躍もさることながら、種牡馬として多くのG1・重賞ウイナーを輩出して瞬く間にトップサイアーへと上り詰めています。初年度産駒からG1・3勝のタイトルホルダーを輩出。2世代目以降もスターズオンアース、リバティアイランド、ドゥラエレーデ、シャンパンカラー、ドゥレッツァ、ルガルといったG1馬を送り出しました。2021年8月に早逝してしまったのは大変残念ではありますが、ラストクロップとなる現3歳世代のマスカレードボールが先日の共同通信杯を制覇し、改めて存在感を示したのは記憶に新しいところです。

母系に目を転じると、母オメガエンブレムはJRAのダートで計3勝をマーク。本馬の半妹にあたるナリノエンブレムは昨年の千葉サラブレッドセールにて3410万円（税込）と高額で落札され、11月30日の京都競馬・2歳新馬（ダ1200m）で快勝しました。祖母オメガグレイスは自身をJRAで5勝をマークし、その産駒はJRA出走産駒8頭のうち7頭が勝ち馬となっています。ラストクロップとなったロンドンデリーエアは、JRAで2勝を挙げた後に地方競馬へ移籍し、ここまで金沢と佐賀で計8勝。2月8日（土）佐賀・バレンタイン特選（ダ1750m）では2着馬を7馬身突き放す圧勝劇を演じており、連勝を伸ばしています。曽祖母のエリンバードは伊1000ギニーの覇者で、1995年には京王杯スプリングCと安田記念に出走。その産駒にはオークス馬エリンコート、孫からは毎日杯の覇者ミュゼエイリアンなどが出ており、活気に満ち溢れた牝系と言えるでしょう。

本馬は2歳7月の函館競馬場・芝1800mの新馬戦でデビュー。それ以降はダートを主戦場にして計10戦したものの残念ながら勝ち上がりは叶わず、浦和競馬へ移籍。7馬身差、5馬身差という圧巻の勝ちっぷりで連勝を飾り、JRAに復帰します。気性面の難しさが災いしてもうひと押しが利かず、矯正馬具の装着やレース条件の見直し等で試行錯誤する日々が続きましたが、昨年8月の浦和競馬・マルチヒーロー特別（ダ1400m）を快勝し、1年9か月ぶりに勝利の美酒に酔いしれました。前走を最後に匿名組合契約の終了が決まり、今回のサラブレッドオークションへ出品の運びとなった次第です。

前述の血統背景、おじにあたるロンドンデリーエアの活躍、浦和コースで全3勝をマークした自身の競走成績からも、地方競馬のダートが合うのは間違いないと言っても過言ではないでしょう。大きな故障もなく、ここまで26戦を消化したようにタフさも兼ね備えており、移籍後もコンスタントに出走を重ねることができるはず。新天地への移籍がいい意味での刺激になって気性面の課題が改善されれば、ガラリ一変があっても何ら不思議はありません。また、一本筋の通った牝系に加え、サンデーサイレンス、ウォーエンブレム、ドゥラメンテといったトップサイアーが代々配合されていることから、将来の繁殖牝馬候補としてもご一考いただければ幸いです。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※株式会社ストローファーム（茨城県稲敷郡阿見町大字上長）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
2月22日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム（インボイス登録あり）