キリマンジャロ　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消（未出走）

父バンドワゴンは大阪杯とジャパンCを制したスワーヴリチャードの半兄。新馬戦でトゥザワールドに6馬身の差をつけて快勝し、続くエリカ賞も5馬身差で圧勝、年明けのきさらぎ賞ではのちの豪G1馬トーセンスターダムに僅差の2着と、世代トップクラスの能力を披露しました。その後は脚部不安により特別戦2勝を積み上げるに留まり、大成することは叶いませんでしたが、ポテンシャルの高さは疑いようがなく、2019年より種牡馬入り。2022年よりファーストクロップがデビューしており、圧巻の大差勝ちで初勝利を収め、現在も準オープンクラスで活躍中のバンドマスター、京王杯2歳S4着のバンドシェルなど、各世代一桁という少ない頭数ながらも資質が光る有力馬を送り込んでいます。

一方、母系は仏G1ガネー賞を制したIndian Danehillらと同じくApacheeの血を継ぐ名門ファミリーで、5代母は仏重賞クレオパトル賞の勝ち馬Alexandrie、4代母は仏重賞2勝、英オークス3着のAnimatrice。中央で2勝を挙げた祖母ハッピーアビラのきょうだいにはジェベルムーサ（エルムS）やカテドラル（京成杯オータムH、NHKマイルC3着）、近親にはオープン馬として活躍中のフルムがおり、Poliglote（仏G1クリテリヨムドサンクルー）やSpecial Ring（米G1エディリードH連覇）などもこの一族の出身です。

本馬は、美浦・矢嶋大樹厩舎でのデビューを目指し、昨年4月26日に美浦トレセンへ入厩。環境に慣れさせながら馬場入りを開始すると早々とゲート試験に合格。センスの良さを見せてくれました。5月15日に育成牧場へ放牧したものの、リフレッシュした後に調教を再開し8月15日に帰厩。早期デビューへ向けて追い切りを始めると「原因不明の右後肢の跛行」が見られました。検査の結果、骨に異常はありませんでしたが、休養が必要となり8月31日に放牧に出しました。
その後は暫く騎乗調教を止めてパドック放牧等で英気を養いつつ、回復に努めました。マシン運動から再開し脚元の状態を確認しつつ騎乗調教へ移行し、牧場レベルの調教では問題なく進めて行けました。
状態を確認し2月7日に美浦トレセンへ帰厩。追い切りを重ねると再び「原因不明の右後肢の跛行」を発症。今回も検査結果は骨に異常はありませんでした。担当獣医の所見は「股関節に問題がありそう」との話です。
騎乗調教ではウッドコースで15-15前後までは順調に進むものの、追い切りで13-13-12と負荷を掛けると跛行する現状を踏まえるとデビューへの目処が立たないため、サラブレッドオークションへの出品を決めました。
皆様には、現状をご理解いただき、不安のある方は事前に獣医検査を受けるなど、ご納得をいただいた上でのご検討、ご入札をよろしくお願いいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※本馬の測尺は体高160cm、胸囲187cm、管囲20.0cm、馬体重は494kg（3月6日現在）です。

※グロースフィールド（茨城県稲敷郡阿見町福田・阿見TC内）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
3月8日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：馬場 幸夫（インボイス登録あり）