ナムラタタ　　牡６　　※地方競馬　在籍

父ザファクターは米国で生産、調教され、3歳時は短距離路線を歩んでサンヴィンセントSで重賞初制覇を飾ると、続くレベルSも連勝。夏にはオールウエザーのパットオブライエンSでG1初制覇を果たしました。同年のBCダートマイルは8着に敗れましたが、続くマリブSで2度目のG1勝ち。その後も重賞タイトルを積み重ねて4歳夏に引退、種牡馬入りしました。豪州とのシャトル種牡馬としても活躍し、初年度産駒からシャンデリアS勝ちのNoted and Quoted、ビングクロスビーS勝ちのCistronといったG1馬が登場。日本に輸入された産駒も3頭全て勝ち上がり、サンノゼテソーロがオープン入りするなど活躍しています。2018年に1年だけ日本にリースされており、21年デビューの国内産の産駒は117頭が血統登録。同年秋以降に続々と勝ち上がっており、ラジオNIKKEI賞2着、ディセンバーS勝ちのショウナンマグマなどが活躍。ダート短距離から芝の中距離まで幅広く走っています。

母系を見ますと、母マイディアソングはJRAのダート短距離で3勝。その半妹ビウイッチアスはカンナS、バーデンバーデンCとOPを2勝し、フィリーズレビュー2着など重賞でも活躍した快速馬です。きょうだいは3頭がJRAで勝ち鞍をマークしており、地方競馬での白星も多数。母のいとこには名古屋グランプリを勝ったワイルドソルジャーや、名古屋大賞典を勝ち南部杯2着のダノンカモン、阪神牝馬Sを勝ったクィーンズバーン、米G1ラブレアS勝ち馬アルファベットキシズなどがおり、近親に重賞3勝を挙げたウキヨノカゼ。祖母フィールドソングも短距離で3勝を挙げた快速馬で、その半妹にはクラスターCを勝ったゴールデンチェリーがおり、現在も勢いのある牝系です。

本馬は2022年3月5日に阪神芝1600mの3歳未勝利戦でデビューし18頭立ての10着。その後芝でもう1戦したのちダートに転じて一戦ごとに差を詰め、5月の東京2100m戦ではメンバー最速の上がりタイムをマークして抜け出し、2馬身半差の完勝で初勝利を挙げました。
1勝クラスに上がってからは2桁着順が2度続きましたが、9月には中京1900m戦で好位から粘って3着。いい走りができたものの、それが続かなかったため、10月の一戦を最後にJRAの登録は抹消。兵庫へ移籍しました。
すると、12月の転入初戦で園田1400mのB1戦を6馬身差で圧勝し、4歳初戦にも同条件戦を逃げ切って連勝。これでA級に上がりましたが、2、3、2着と崩れずに走り、4月には園田1700mのA2下、5月には園田1400mのA1下を連勝。充実ぶりを見せつけます。
その後は重賞にもチャレンジし、六甲盃5着、摂津盃4着、姫山菊花賞5着とトップクラス相手に健闘。12月には園田1400mのJRA交流で地元馬最先着を快勝し、5歳初戦には重賞の新春賞でアラジンバローズから0秒2差の2着に食い込んでいます。
その後も重賞の兵庫大賞典で3着、園田1400mのA1下で1着と好走を続けており、JRA重賞勝ち馬のサライズホープあたりと際どい競馬もできていますが、6歳となった今年は姫路の重賞を2戦して5着が最高。コンスタントに使ってきて、そろそろひと息入れたほうがいいタイミングでもあり、入替整理の意味合いもあって今回のオークション出品となります。
JRA実績馬や交流重賞の活躍馬と互角に戦ってきた実績があり、舞台を選ばずにトップクラスの走りを見せてくれると思います。新たなオーナー様の下でも、堅実な末脚を武器に活躍してくれることを願っております。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
ずっと在厩で使ってきて、現状は力を出し切れていない印象です。一度休養を入れてリセットすることで、本来の走りを取り戻してくれるのではないでしょうか。なお、普段からテンションが高めで、調教帰りなどに尻っぱねをすることがありますので、そのあたりにはご注意ください。（園田競馬・玉垣光章調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※大浦牧場（兵庫県加古川市志方町）に在厩しており、預託料は4,400円/日（税込）です。午後の退厩の場合、預託料をご負担いただきますのでご承知おきください。  
3月8日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：奈村 睦弘（インボイス登録あり）