スオードカット　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父ブリックスアンドモルタルは米国で生産、調教されたジャイアンツコーズウェイ直子で、芝で活躍しました。3歳2月のデビューから4連勝でG2ホールオブフェームS制覇を果たしましたが、同年秋に跛行が悪化して休養入り。1年以上のブランクとなりましたが、4歳12月の復帰戦を快勝すると、5歳初戦のペガサスワールドCターフを制してG1初制覇を果たしました。その後はG2の勝利を挟み、ターフクラシックS、マンハッタンS、アーリントンミリオン、BCターフとG1を4連勝し、同年限りで引退。翌年から日本で供用されています。産駒のデビューは2023年。ゴンバデカーブースがサウジアラビアRCを勝っていきなり重賞勝ち馬を送り出すと、同年にイーグルノワールが兵庫ジュニアグランプリを制してダートグレード勝ち馬も誕生。24年はアンモシエラがブルーバードCを勝つなどダート3冠路線で躍動し、秋にはJBCレディスクラシックに優勝しました。JRAでの産駒勝利数は芝のほうが多いものの、オールマイティーな種牡馬として注目されています。

母系を見ますと、半兄カズマッケンリーは金沢で2勝、カズポルトチェルボは同3勝を挙げています。母コンケイヴは米G2ソレントSを勝ち、G1デルマーデビュタントSで3着。伯母には米G2サンタイネスS3着のPeisinoe、いとこには米G3マットウィンS3着のProverbがいます。祖母Galadrielは米G1パットオブライエンS勝ち馬エルブルッホの半姉で、4代母ダームミステリューズは米G2ブラックアイドスーザンSを勝ちG1エイコーンSで2着。一族には米国の重賞、リステッドレース好走馬が多数名を連ねています。

本馬は2024年1月21日に京都芝1600mの3歳新馬戦でデビュー。17頭立ての2番人気と高い評価を受けましたが、中団からピリッとした脚が使えず、流れ込む格好で12着に終わりました。
2戦の芝でも末脚不発で結果が出ず、3戦目からダートへ。すると、好位からの競馬ができるようになって一戦ごとに内容、成績が良化。6月には東京1600m戦で連続して差のない3着となり、勝ち上がりのチャンスは十分にあると思われましたが、夏競馬で結果が出ずに未勝利戦の期間が終了。JRAの登録は抹消し、川崎に移籍しています。
転入後はC2格付けとなり、10月に1500m戦で再出発。1番人気に支持されると、中団からメンバー最速の上がりタイムをマークして差し切り、待望の初勝利を挙げました。続く同条件戦では前半の位置取りが悪くなって差し届かずに5着に終わりましたが、3戦目には2000m戦でメンバー最速の上がりタイムをマークして3馬身差で余裕の差し切り。能力のあるところを見せてくれました。
これで年明けからC1に昇級。2000m戦の初戦は早めに押し上げたもののラストで甘くなって0秒9差の7着。1600mの2戦目はじっくり構えてメンバー最速の上がりタイムをマークしたものの0秒4差の6着と、力を見せながらもかみ合わない競馬が続き、前走の1500戦では末脚不発の8着。思ったような走りができていないことから、頭数整理のタイミングもあって今回はオークションに出品させていただきます。
はまったときの末脚には目を引くものがありますし、JRA在籍時の走りを思えば、もっといい位置での競馬もできるのではないでしょうか。馬格もあって舞台は選ばないと思いますし、今後の伸びしろにもご期待いただければと思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
現級に上がってからやや頭打ちな走りが続いていますので、他場で環境を変えてリスタートするのがいいのではないでしょうか。距離は長めのほうが向いていると思います。（川崎競馬・鈴木義久調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※服部ステーブル（茨城県稲敷市蒲ケ山）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
3月15日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：大野 富生（インボイス登録あり）