アブストゥルース(IRE)　　牡５歳　　※中央競馬　登録抹消

アブストゥルース (IRE) をご紹介いたします。

父Churchill (IRE) は、2歳時の6月にリステッド競走で初勝利を飾ると、愛ナショナルS (芝1400m) でG1初制覇。その後はデューハーストS、英２０００ギニー、愛２０００ギニーとG1競走を4連勝し、初勝利から破竹の7連勝を達成しました。種牡馬入り後は仏オークスなどG1競走4勝のBlue Rose Cen (IRE)、仏ダービー馬Vadeni (FR) など、これまでにG1勝ち馬3頭を送り出しています。

本馬の半兄Ben Macdui (IRE) はモールコームS (G3) 2着に入着した実績の持ち主です。また、2代母Sugarhoneybaby (IRE) はリステッド競走勝ち馬、そして、3代母Royal House (FR) から広がるファミリーには、独１０００ギニー (G2) の勝ち馬リップスポイズン (GER)、新潟2歳S (G3) 2着のアンブロークン、バイエリシェスツフトレネン (G1) 勝ち馬のLucky Lion (GB) など、活躍馬が名を連ねています。

本馬は2歳時の2022年2月に右前第三中手骨遠位に剥離骨折が見つかり、微細なものだったので、手術は実施せず、保存療法の後、同年9月に乗り運動を再開しました。その後、2023年6月に左前跛行が確認され、検査の結果繋靭帯起始部に微細な剥離骨折が見つかり、保存療法の後、2024年2月より乗り運動を再開。そのために４歳でのデビューとなり、初戦は2024年６月９日、東京・芝1600ｍの1勝クラス戦で迎えました。ゲートでワンテンポ遅れ、既走馬相手でしかも1勝クラスということもあって道中は追走に苦しんで16番手からとなり、勝ち馬から２秒２差の15着でゴールしました。

初戦は既走馬相手にはね返されたものの、同年６月22日、同舞台の2戦目はゲートこそ少し遅れますが、その後は難なく馬群に取りつき、中団７番手からの競馬。直線の追い比べで伸びあぐねて１秒１差の８着でフィニッシュしましたが、2走目で追走力を強化し上積みを感じさせる内容でした。

さらに前進の期待がかかった3戦目（同年７月14日）は福島・芝1800ｍ戦に出走。中団の11番手につけ直線は上がりタイム3位タイとなる35秒７の脚でじわじわと脚を伸ばして差を詰めましたが、０秒９差の10着まで。約２か月の間隔を空けた4戦目（同年９月21日）はさらに１ハロン延ばして中山・芝2000ｍ戦へ。スタートを決めて主導権を握り1000ｍ通過が60秒９の平均ペースで運びましたが、直線は後続に交わされて１秒１差の12着に終わりました。

ここで方針を転換し、ダートへと転向。5戦目となる同年10月14日、新潟・ダート1800ｍ戦は後方９番手で運びました。直線は内を突いて追い上げましたが、前との差はなかなか詰まらず２秒６差の７着でゴール。明けて５歳となった６戦目、2025年３月16日の中京・ダート1800ｍ戦は内目の4番枠から3番手のポジションを確保。直線半ばまで踏ん張りましたが、最後は力尽きて２秒２差の10着でフィニッシュ。これまでの内容からJRAの1勝クラス戦での勝ち上がりには時間を要するとの判断に至り、このタイミングでの上場となりました。

デビューが遅れたため５歳でわずか６戦のキャリアと経験値が浅い現状ではありますが、その中でスタートや先行力などを改善してきました。JRA戦においての勝利は叶いませんでしたが、新天地で鍛錬を積み、さらなる可能性が引き出されることを願っております。

なお、本馬は2022年9月に調教中のアクシデントで右後肢管部前面に深い傷を負い、長趾伸筋腱の修復手術を行ったため歪な形をしています。この傷の治癒までに５カ月程度かかりましたが、運動への影響は見られていません。添付の写真を、ご確認ください。

何卒ご検討のほど、よろしくお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※ミッドウェイファーム（茨城県行方市蔵川）に在厩しており、預託料は12,100円/日（税込）です。
3月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ダーレー・ジャパン(株)（インボイス登録あり）