ナムラシベラ　　牝７歳　　※中央競馬　登録抹消

父ミッキーアイルはディープインパクト直仔で、2歳秋から5連勝でNHKマイルCに優勝。古馬になってからはマイルCSを制し、2016年の最優秀短距離馬に選出されています。翌年からスタッドインし、初年度産駒のメイケイエールが父同様に芝の短距離路線で活躍しセントウルSをはじめ重賞を6勝。ナムラクレアも阪神CやシルクロードSなどの重賞を5勝し三度のGⅠ2着があります。いっぽうダートではデュアリストが兵庫ジュニアグランプリ、ウィリアムバローズが東海Sと日本テレビ盃に勝利。父の快足を受け継いだ産駒が多く、活躍の場は芝・ダートを問いません。

一方、母系を見ますと、万葉Sを勝ち、阪神大賞典3着のナムラドノヴァンを筆頭に、きょうだい4頭がJRAで勝ち上がり。母パンカティリオは不出走で、そのきょうだいには英G3オータムS勝ちのMilitary Marchや、愛G3ヴィンテジクロップS3着のClongowesがいます。祖母Punctiliousは英G1ヨークシャーオークスなどを勝ち、愛オークス2着の活躍馬で、曾祖母Robertetは仏G2ドーヴィル大賞を勝ち、G1ロイヤルオーク賞3着。一族からは英G1エクリプスS勝ちのSolfordといった欧州の一流馬だけでなく、ブラジルのG1勝ち馬も出ています。

3歳4月にJRAよりデビュー。芝1200mで4戦して5、4、3、8着、いずれも1着から0秒8差以内と、初勝利まであと少しでしたが、3歳未勝利戦が終了したことに伴い、佐賀競馬へ移籍。しかし、佐賀ではダ1300～1400mで4戦していずれも9着以下。続戦を断念し、2021年11月25日のサラブレッドオークションに出品されていたことから落札いたしました。

その後、兵庫へ転入。C2に格付けされ、初戦の園田・シンビジウム賞（ダ1230m）こそ8着となりましたが、2戦目以降は距離短縮で一変。スピードに加え、逃げ、先行力を武器に、園田のダ820mや姫路のダ800mで、10戦（4.3.3.0）の好成績をマークしました。また、これによりJRA復帰条件を満たしたことから、2023年9月に美浦・上原博之厩舎へ。そして、昨年からは栗東・藤沢則雄厩舎でお世話になり、今年3月には師の定年に伴い、新規開業の栗東・秋山真一郎厩舎に移っています。

JRA復帰当初は1勝クラスの壁の厚さを痛感していましたが、昨夏に函館・3歳以上1勝クラス（芝1200m）を使うと、2戦連続で4着に好走。その後も札幌・3歳以上1勝クラス（芝1200m）に続戦すると、1着馬から0秒8差以内の競馬を続けたほか、9月1日のレースでは0秒3差の3着。新潟・3歳以上1勝クラス（芝直線1000m）でも3着になるなど、コースなどの条件や相手関係が合えば、十分通用することが分かりました。

ただ、ここ3走はいずれも二桁着順だったように、1勝クラスでは頭打ち感が否めない状況です。また、昨年好走した条件が、北海道開催の芝1200m、もしくは新潟の芝直線1000mだったように、レースの時期や条件的にも使い辛い面があり、関係者と協議を重ねた結果、所有馬の頭数整理の対象とし、今回のオークションに出品する決断した次第です。

特に気性面などに大きな問題はなかったと聞いていますし、扱いやすいタイプだと思います。ただ、外傷を負った際などの治療（消毒）を嫌がるようですので注意してください。

この他、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,450円/日（税込）です。
4月19日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：兼子 尚也（インボイス登録あり）