メッチャサザン　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父ブラックタイドは3歳時に若駒S、スプリングSを勝って皐月賞に駒を進め、2番人気の支持を集めましたが、出遅れが響いて16着と思わぬ大敗。その後は屈腱炎を発症し、長期の休養を余儀なくされました。2年以上の休養期間を経て5歳時に復帰したあとも勝ち星に恵まれませんでしたが、オープン特別で3度の2着や、中山金杯での3着など高いレベルで活躍。もし、故障がなければ、1歳年下の全弟ディープインパクトのライバルとなっていたかもしれないと惜しまれます。弟に遅れての種牡馬入りとなりましたが、初年度からデイリー杯2歳S勝ちのテイエムイナズマなどを送り出し、その後もマイネルフロスト、タガノエスプレッソなどが活躍。3世代目からはG1を7勝したキタサンブラックという超大物が誕生し、弟の代役以上の活躍を見せています。また、初年度から地方の重賞勝ち馬もコンスタントに出しており、あらゆる場面で産駒は躍動しています。

母系を見ますと、半兄のレッドルゼルはJBCスプリントや東京盃を勝ち、ドバイゴールデンシャヒーンやフェブラリーSで2着となった一流馬。半姉のフィルムフランセもJRAのダートで4勝を挙げた一流馬で、その娘のマピュースは今年のクイーンCで2着、桜花賞で4着となっています。母フレンチノワールもJRAのダートで4勝を挙げており、そのきょうだいも4頭がJRAで2勝以上。祖母パープルホワイトはJRAの芝で1勝を挙げ、3代母カノープスは同3勝。その半兄には米G3ヴォランテHなどを勝って種牡馬となったエアディスプレイがおり、一族にも欧米の重賞好走馬、種牡馬が多数いる一族です。

本馬は2023年11月10日に川崎1400mの新馬戦でデビューし、序盤は後方を追走する格好となりましたが、エンジンがかかってからはいい脚を使い、メンバー最速の上がりタイムをマークして3着まで追い上げました。2戦目に予定していた12月の1400m戦はフレグモーネのため出走取消。大きな影響はなくすぐに仕切り直し、年明け2戦目に1400mの3歳6組戦を差し切って初勝利を挙げています。
その後はなかなか成績が上がりませんでしたが、秋には成績が安定し9月に1400mの3歳4組戦で4着。10月にはC2への格付け初戦となった1500m戦で5着となっています。その直後に当オークションを経て、甲田悟史厩舎から加藤誠一厩舎へ転厩しました。
転厩初戦となった1600m戦では、メンバー最速の上がりタイムをマークして7着ながら0秒8差まで追い上げるまずまずの走り。その後は長めの距離も試しながらキャリアを積み、流れが向いたときはメンバー上位の上がりタイムをマークするケースもあるものの、なかなか勝ち負けには持ち込めていない現状です。
前走の1500m戦では、積極的に位置を取りにいく競馬を見せましたが、ラストはもうひと踏ん張りを欠き、やや離された5着まで。南関東の現級で好勝負するにはもう少し時間がかかりそうなことから、今回のオークション出品を決めました。
まだキャリアもそこまで多くない4歳馬で、今後の伸びしろを残していると思いますし、前走の競馬が刺激となっていい方向に進んでいける可能性もあると思います。血統的にも魅力のある馬ですし、新たなオーナー様の下でポテンシャルを発揮してくれることを期待しております。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
使いつつ馬体がしっかりしてきていますが、まだ良化途上といった印象です。他場で使いつつ良化を待っていただければと思います。（川崎競馬・加藤誠一調教師）


※2023年12月11日の競走にて、疾病のため出走取消となっています。

※2022年6月27日（1歳時）にボーンシストクリーニング手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※川崎競馬小向厩舎地区・加藤誠一厩舎（神奈川県川崎市幸区小向仲野町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
4月19日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：大澤 正和