マジックタッチ　　牡５歳　　※地方競馬　在籍

父リオンディーズは母がオークス馬シーザリオ、半兄がエピファネイアという血統で、京都芝2000mの新馬戦を楽勝して新馬勝ち。2戦目でいきなりG1の朝日杯FSに挑むと、最後方から怒涛の追い込みを決めてエアスピネルを破り、キャリア2戦でG1ホースに輝きました。ただ、3歳初戦の弥生賞ではマカヒキにクビ差敗れて初黒星。続く皐月賞では4位入線も5着に降着となり、日本ダービーでは折り合い面に苦労するところもあって5着に終わっています。この一戦のあと故障を発症し、3歳以降はポテンシャルを発揮しきれないまま引退。種牡馬入りしました。産駒は2020年にデビュー。アナザーリリックが福島牝馬S、ジャスティンロックが京都2歳S、インダストリアがダービー卿CTに優勝し、テーオーロイヤルが天皇賞・春で産駒のG1初制覇。ミュージアムマイルが皐月賞馬に輝くなど、芝の幅広い距離で活躍馬を出す一方、ダートの勝ち上がりも多く、ピンクカメハメハがサウジダービー制覇、リプレーズが兵庫チャンピオンシップを勝っています。

母系を見ますと、母デンファレは園田で2勝を挙げてJRAに再転入し、2勝を挙げて3勝クラスでも上位争いしました。きょうだいは、笠松で3勝を挙げたリカステなど半姉3頭が地方競馬で白星を挙げています。母のきょうだいも5頭がJRAで白星をマークするなど堅実。祖母ゴールデンハピネスのいとこには交流重賞2勝のレディバラードや、米G1ハリウッドターフC勝ちのSligo Bayなどがおり、4代母Balladeに遡るファミリーからは米国でG1を4勝した名牝グロリアスソングや名種牡馬ラーイ、世界各国でG1を勝ちジャパンCも制したシングスピール、NHKマイルCを制したダノンシャンティなど多数の大物が出る世界有数の名牝系です。

本馬は2022年12月3日に中山ダート1200mの新馬戦でデビューし、中団から早めに押し上げて0秒4差の3着。まずまずの内容で初戦を終えると、同舞台の2戦目では一転してハナを切り、ラストまでしっかりとした脚取りで駆け抜けて逃げ切り。2～5着馬も勝ち上がる粒ぞろいなメンバーの中で初勝利を挙げました。
昇級後も、年明け1月の中京ダート1200m戦で5着。続く東京ダート1400m戦では0秒4差の3着に逃げ粘っており、差のない競馬を披露。ひと息入れて挑んだ夏の福島でも、ダート1150m戦で3、2着とクラス上位の走りを見せました。3歳夏以降はやや成績を落としましたが、軽快なスピードは発揮できており、4歳4月に福島ダート1150m戦を快勝し、2勝目をマークしています。
ただ、2勝クラスに上がってからは思うような走りができず、2戦してともに2桁着順。クラスの壁を感じさせる内容だったこともあり、7月の一戦を最後にJRAの登録は抹消。大井に移籍しました。
9月には転入初戦を迎え、1200mのB1下に出走。中団を追走しましたが、ラストは失速してしまい最下位の14着。この後、夏負けもあって一旦放牧に出し、立て直して今年2月に復帰しましたが、成績が上向かずに2桁着順が続いており、今回のオークション出品となります。
大井のB級では厳しい走りが続いてしまいましたが、ハナを切るスピードは発揮できていますし、相手関係が楽になれば持ち味を生かすことができると思います。550kg級の大型馬で、深い砂も苦にしないパワーを秘めていますし、新天地で変わり身を見せてほしいと願っております。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
大井の現級では力不足が否めませんが、他場で条件を変えることで、前進してほしいと思います。なお、検査は受けていませんが、JRA在籍時から喉鳴りの症状が出ていて、舌を縛って対応してきました。また、普段から歩様は硬めで、馬っ気を出すようなときもあります。（大井競馬・朝倉実調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※株式会社ストローファーム（茨城県稲敷郡阿見町大字上長）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
4月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：藤本 栄史（インボイス登録あり）