エノラブエナ　　セン４歳　　※中央競馬　登録抹消

父ニューイヤーズデイは、現役時代にドバイワールドCなどG1・2勝を挙げ、種牡馬として多くのG1ウイナーを送り出したStreet Cryの産駒。米国で生産、調教され、けがにより2歳時の3戦2勝のみで競走生活を終えましたが、BCジュヴェナイルを制すなど類まれなスピードを示しました。米国で種牡馬入りし、Maximum Security（フロリダダービーなどG1・4勝）、Fighting Mad（クレメントLハーシュS）といったG1馬が輩出。その後日本に導入され、本邦初年度産駒は2023年にデビューし、エートラックスが兵庫CS、東京スプリントと交流重賞2勝、バロンドールがブルーバードCで3着、スピニングガールが川崎重賞・ローレル賞、大井重賞・ゴールドジュニアともに3着など、父譲りのダート適性を示しました。2世代目からもJPN1優勝馬ミリアッドラヴ（全日本2歳優駿、エーデルワイス賞）が誕生した他、プラウドフレール（浦和・桜花賞、ユングフラウ賞、大井・東京2歳優駿牝馬）、オケマル（園田・菊水賞、園田ジュニアC、ネクストスター園田、姫路・兵庫若駒賞）などが地方重賞で躍動。一方、芝でもベストオブユーがアスター賞で3着、プレシャスデイがセントポーリア賞で3着に入るなど適性を示しており、馬場条件を問わない活躍が望めそうです。

母系に関しては、3代母グレースアドマイヤが府中牝馬S2着、4歳牝馬特別3着の実績馬。叔父にアドミラブル（青葉賞、日本ダービー3着）、叔母にエスポワール（ターコイズS2着、中山牝馬S3着）、いとこにアロヒアリイ（弥生賞ディープインパクト記念3着）がいる他、近親にリンカーン（阪神大賞典、京都大賞典、日経賞と重賞3勝、菊花賞、有馬記念、天皇賞・春いずれも2着）、ヴィクトリー（皐月賞、ラジオNIKKEI杯2歳S2着）、アリストテレス（AJCC、菊花賞2着）といった重賞活躍馬がいます。母イサベルはJRA芝4勝。他のきょうだいは半姉フアナがJRA芝2勝（フローラS3着）、アールドヴィーヴルがJRA芝2勝（クイーンC2着、ローズS3着）、アカデミー、サファイアがともにJRA芝1勝と、5頭中4頭が勝ち上がっています。

本馬は、3歳時の2024年8月10日の中京ダート1800mで既走馬相手にデビュー。532㎏の馬体重で迎え、16頭立ての好位集団の外を追走すると、直線で力強く抜け出し、0秒2差でデビュー勝ちを収めます。中3週の同舞台はマイナス12㎏の520㎏で臨み、11頭立ての3番手から伸び切れず、勝ち馬から2秒8差の6着。4カ月半後の前走は今年1月19日の同舞台で、馬体重はプラス26㎏の546㎏で迎えると、序盤は10頭立ての6番手を進んだものの頭を激しく振るなどコントロール的にも難しい面を見せ、向こう正面で一気に逃げ馬の外まで浮上しましたが、直線は伸びを欠いて1秒7差の8着に終わっています。

大型馬のうえ、もともと両前の蹄が弱く、仕上がりが遅れていましたが、3歳8月のデビュー戦で既走馬相手に勝利を飾ってくれました。2戦目までは蹄の保護を考慮し、3Dパットでの装蹄で出走。その後は放牧を挟みました。3戦目の出走時、パドックで硬直状態になってしまい、気性的な改善のため、レース後に去勢手術を実施しました（今年1月25日）。次走に向けて4月30日に帰厩後、坂路に入ろうとせず入り口で止まる面が見られ、コースに入ると引っ掛かって暴走する面も。去勢効果が見られず、今後の見通しが立たないため、このタイミングでオークション出品となります。すぐに調教を進められる状態ではないと思われますし、ご理解、ご納得のうえ、ご検討ください。地方の環境に変えて、気持ちの面でも変化があればと思います。

のどの手術歴があり、2歳時の2023年7月に喉頭片麻痺のため、形成術（タイバック）を実施しています。競馬でパフォーマンスが落ちることは感じていません。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2023年7月に、喉頭片麻痺のため形成術（タイバック）を実施しています。

※2025年1月15日に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,450円/日（税込）です。
5月10日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：近藤 英子（インボイス登録あり）