ゼットサンダー　　セン４歳　　※地方競馬　在籍

父サンダースノーはゴドルフィン所有の英国調教馬で、2歳時は重賞で上位争いを繰り返したのち、シーズン最終盤に仏G1クリテリウムアンテルナシオナルを圧勝してタイトルを獲得します。3歳春はドバイに渡ってUAEダービーに優勝。その後、米国のケンタッキーダービーに挑みましたが、ここは競走中止に終わりました。ただ、その約20日後には愛2000ギニーに出走して2着となり、7月にはジャンプラ賞で2度目のG1制覇を果たしています。4歳春もドバイに移動し、ドバイワールドCで米国のG1馬ウエストコーストに圧勝して名声を高めると、翌年に史上初の連覇を達成しました。同年いっぱいで引退、翌年から日本で種牡馬入りしました。産駒のデビューは2023年。初年度産駒のJRA2歳戦での勝ち上がりは3頭だけでしたが、3歳を迎えてから勝ち星が急増。年明けに新馬勝ちしたテンカジョウはマリーンCで重賞制覇を果たしています。ベルグラシアスが東京プリンセス賞を勝つなど地方競馬でも重賞勝ち馬が出ており、今後も成長力のある産駒を送り出してきそうです。

母系を見ますと、半姉ゼットカレンがJRAのダートで2勝を挙げ、2勝クラスでも上位争い。もう1頭の半姉ゼットランポは兵庫と佐賀で白星を挙げています。母ゼットフーリは小倉と福島の芝1200m戦で1勝ずつ。母のきょうだいも3頭がJRAで白星をマークしており、伯母のゼットパールはJRA2勝ののち兵庫に移籍して白星を重ね、笠松に遠征して重賞勝ちも果たしました。祖母ゼットフウリンの半弟にはJRAのダートで6勝を挙げてオープン勝ちを果たしたスマートタイタン、半兄のハルクバニヤンもJRAのダートで4勝を挙げています。3代母サーモンタイムは米国でリステッドレースを3勝しており、その半弟デピュティーアイスは日本で走り、芝、ダート問わずに5勝。北米を中心に発展しつつ、日本でも活躍馬を送り出しているファミリーです。

本馬は2024年1月21日に京都ダート1800mの3歳新馬戦でデビューしましたが、向こう正面で異常歩様となったため競走を中止。平地調教再審査となりました。この一戦のみでJRAの登録は抹消。3月には去勢手術を実施し、休養させたのち兵庫に転入しました。
11月に転入初戦を迎え、園田1400mのC2戦で7着。ラストで脚を使い切れませんでしたが、同条件の2戦目では6着ながら0秒8差まで追い上げ、時計も詰めました。
その後C2を2戦し、今年2月にはC3に降級して姫路1400m戦で5着と初の掲示板。徐々にしまいの脚も使えるようになり、4月の園田1400m戦ではメンバー2位の上がりタイムをマーク。逃げた勝ち馬を捕らえ切れませんでしたが、2着まで追い上げました。
ただ、同舞台の前走は展開も向かずに末脚不発の8着に終わり、この一戦を最後に頭数入れ替えのためオークション出品を決めました。まだキャリアも浅く、これからの馬で、徐々に力をつけてきてくれているのを感じます。去勢後も馬格はしっかりしており、これから馬がしっかりしてくれば、道中の追走も楽になってくるでしょう。セン馬らしい息の長い活躍にご期待いただければと思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
転入後はコンスタントに使ってきましたが、現状ではスピード不足の感じがあり、他場での変わり身に期待したいところです。また、これまで制裁等は受けていませんが、ゲート入り時には覆面を着用しています。（園田競馬・田中範雄調教師）


※2024年3月24日に去勢手術を実施しています。

※2024年1月21日の競走中に競走中に異常歩様となったため、向正面で競走を中止しています。またこれに伴い、平地調教注意を受けています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※京北育成牧場（京都府京都市右京区京北上中町稲谷）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。午後の退厩の場合、預託料をご負担いただきますのでご承知おきください。 
5月10日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉田 忠史（インボイス登録あり）