ナムラスワガー　　牡７歳　　※地方競馬　在籍

父メイショウサムソンは2006年に皐月賞、日本ダービーに優勝。菊花賞は4着に敗れ、3冠達成は逃しましたが、古馬になってからも活躍を続け、4歳時には天皇賞の春秋制覇を達成しました。5歳時は勝ち鞍こそ挙げられませんでしたが、天皇賞・春、宝塚記念で2着。非常にタフで、若い時期から活躍し、長く一線級で走り続けました。その特徴は産駒にも受け継がれています。初年度産駒のサムソンズプライドは、未勝利から3連勝でプリンシパルSを制覇。いったん降級し、6歳時にオープンに返り咲きました。デンコウアンジュは2歳時にアルテミスSを制し、6歳時に福島牝馬S、7歳時に愛知杯に優勝。3歳時から重賞で活躍を続けたフロンテアクイーンも、重賞初制覇は6歳時の中山牝馬Sと、とにかく息の長い活躍を見せるのが特徴です。地方でも、3歳夏以降に本格化して笠松で重賞4勝を挙げたノゾミダイヤなど、重賞での活躍馬が目立っています。

母系を見ますと、母ナムラカメーリアは京都の芝1600mで新馬勝ち。きょうだいはJRAで1頭、地方競馬で4頭が勝ち上がっています。いとこにはアルゼンチン共和国杯を勝ったブレークアップがおり、母のいとこにはユニコーンS3着のナムラジョンブル。近親にはダート短距離で5勝を挙げてオープンまで出世したケビンドゥなどがおり、祖母ベストタッセルドは米G3ゴールデンゲイトHなどを勝ったディプロイヴェンチャーの半妹という血統です。さらに溯れば、欧州のマイルG1を席捲し、年度代表馬にも輝いたロックオブジブラルタルなども同門となっています。

本馬は2021年2月21日に小倉ダート1700mの3歳未勝利戦でデビュー。最後方からの競馬となりましたが、早め早めに追い上げて7着でゴールすると、連闘で挑んだ2戦目の阪神ダート1800m戦では最内枠から好スタートを決めて好位でロスなく立ち回り、直線もしっかりと反応。9頭立ての最低人気で、単勝万馬券を演出して初勝利を挙げました。
勝ったあとはひと息入れて夏場に復帰。2戦2桁着順が続いたあと、小倉芝1800m戦でメンバー最速の上がりタイムをマークして11番人気ながら2着。秋には再びダートに戻し、阪神2000m戦でタイム差なし2着と、クラス上位の力を示しました。
古馬になってからはやや成績に波があるものの、ダートの1800m～2000mで3度の3着があり、流れひとつで現級でもやれる脚を見せました。ただ、勝ち切るところまではいけず、6歳2月まで走ってJRAの登録は抹消。当オークションを経て高知へ移籍しています。
3月には転入初戦を迎え、1400mのC2戦を5馬身差で逃げ切って力の違いを見せると、一気の3連勝。その後は少し足踏みしましたが、6月には1900mのC級以下準重賞に参戦し、一気の距離延長を苦にせずに逃げ切ってB級昇格を果たしました。
B級でも崩れることはなく、9月には不良馬場の1300m戦を9馬身差で逃げ切り。その後も好勝負を繰り返し、12月には1600mのA級との混合戦を逃げ切りました。
年内の競馬のあとはひと息入れ、7歳を迎えた今年は3月に始動。いきなり1400mのA級戦を押し切って復帰戦を飾りました。次戦も3着に踏ん張りましたが、その後は4戦続けて掲示板を外してしまっており、今回はオークション出品を決断いたしました。
さすがに高知のA級は楽ではありませんが、安定した先行力の持ち主で、距離適性の幅も広く、今後も舞台を問わずに活躍してくれると思います。年齢的な衰えのようなものは感じさせませんし、ぜひご検討のほどよろしくお願いいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
高知転入後、大きなトラブルもなく活躍してA級まで昇級してくれました。現状ではやや壁に当たっていますが、まだ活力もありますし、他場で条件や相手関係が違えば十分にやれると思います。なお、調教でわがままな面を出すときがありますが、しっかりと乗れる騎乗者であれば問題ありません。（高知競馬・工藤真司調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※高知競馬場・工藤真司厩舎（高知県高知市長浜宮田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
5月31日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：上岡 和男（インボイス登録あり）