ファストパスキー　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消

父モーリスはスクリーンヒーローの産駒で、4歳時に安田記念とマイルCS、香港マイルを制して年間GⅠ3勝で年度代表馬に選出されました。5歳時も香港・チャンピオンズマイル、天皇賞（秋）、香港CとGⅠを3勝。2017年から種牡馬入りし、初年度産駒からスプリンターズS勝ちのピクシーナイト、エリザベス女王杯優勝のジェラルディーナ、そして大阪杯を逃げ切ったジャックドールを輩出。その後もアドマイヤズームが朝日杯FS馬となり、シャトル先のオーストラリアでの産駒HitotsuがATCオーストラリアンダービーなどG1を3勝、Mazuは豪G1のBRCドゥームベン10,000Sに勝利しています。

一方、母系を見ますと、母オレンドンは仏G1サンタラリ賞で2着の実績。祖母Talemaの半姉には仏G3カルヴァドス賞を勝ったマンビア、曾祖母Algoaの半弟には米重賞2勝Atlandoや仏G2モーリスドニュイユ賞の勝ち馬で仏G1カドラン賞2着のIncanto Dreamなど活力に富んでいます。近親にはダノンジャスティス（デイリー杯2歳S4着、園田重賞2勝）、オープン馬サンテローズやミッキーハーモニー、クローバー賞2着ミリオンローズといった日本での活躍馬も名を連ねており、5代母Hail Atlantisは米G1サンタアニタオークスの勝ち馬。種牡馬Bandini（米G1ブルーグラスS）なども同門で、Rough Shodに遡る由緒あるファミリーです。

2022年のセレクトセール（当歳）にて2750万円で落札しました。

今年1月13日の中京・3歳新馬（芝1600m）にてデビュー。単勝9.1倍の5番人気と注目を集めた中、絶好のスタートを見せ、ハナを切りました。前半800mが49秒7、1000m通過が62秒6。スローペースに持ち込むことができ、後半での伸びに期待がかかりましたが、いざ直線に入ると、思うような伸びが見られず、ズルズルと後退。結果15着となりました。なお、1着トワイライトシティはその後、L・アネモネSを勝ち、G1・桜花賞にも出走。2着プリムツァールはそのアネモネSで2着となり、こちらも桜花賞に出走。また、3着フロウアンドライム、4着ハクサンアイリスもその後勝ち上がったように、なかなかレベルの高いメンバー構成でした。

2戦目は初戦の内容を踏まえ、現状では芝の切れ味勝負よりも、ダートで先行力とスピードを活かした競馬が合うと判断し、3月1日の中山・3歳未勝利（ダ1200m）に出走。スタートは良かったものの、本馬同様、ハナを狙っていた馬が数頭おり、結果的に控える競馬を選択せざるを得ませんでした。さらに、ダートに入ると、内枠でキックバックに怯んでしまい、頭を上げてあからさまに嫌がるなど、ややパニック状態。すっかり戦意喪失となってしまい、その後も巻き返すことができず、13着となりました。

続く3戦目は中3週で、3月20日の中山・3歳未勝利（ダ1800m）へ。距離延長で追走が楽になる分、変わり身を期待しました。1枠1番からの発走後、ハナこそ切れませんでしたが、4番手のインコースを追走。キックバックを被っても前走のようなことはなく、レースぶりにだいぶ進歩が見られました。そのままの態勢で向こう正面を過ぎましたが、3コーナーの入口で前がペースを上げると、手綱をしごいて何とかついていこうと試みましたが、前との差が開き始めてしまい、4コーナーにさしかかると、さらにそれが顕著に。ズルズルと急激に後方まで下がってしまい、直線でも巻き返す力は残っていませんでした。なお、タイムオーバーになってしまったことから、1ヵ月の出走制限が課せられました。

2ヵ月ほどレース間隔を空け、先週5月31日の東京・3歳未勝利（芝1400m）に出走。いつものようにスタートを決め、スピードを活かして外から先行。6番手につけ、終始外々を回される距離損がありながら、なんとか先行集団につけていましたが、直線に入ると、伸びが見られずに後退。結果17着となりました。前走から2ヵ月、立て直して何とか次につながるレースをしてほしいと思っていましたが、これで4戦連続二桁着順。3歳未勝利戦終了まであと3ヵ月ほどとなっている中、今後出走するためには、ある程度、レース間隔を空ける必要があるでしょう。なかなか出走が叶わず、また出走できても変わり身が期待しづらい現状のレース内容を見ると、ここで続戦を断念し、今回出品する運びとなりました。

ただ、4戦全てで良いスタートを切っていたように、スタートセンスとスピード能力には非凡なものがあります。また、3月26日の追い切りでは、美浦ウッドチップコースで81.8-65.3-50.5-36.4-23.1-11.1。5月8日にも82.2-65.6-51.3-37.9-24.0-11.3と、5F65秒台をマーク。調教時計に関しては水準以上のものがありました。その調教での良さが実戦で活かされていないことは、非常に歯痒いところですが、能力の一端を垣間見せていることは確実です。新天地で、本馬の良い部分が活かされるようであれば、即勝ち負けになって不思議ではない逸材です。なお、右にモタれることがありますので、その点は注意してください。

過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※株式会社ストローファーム（茨城県稲敷郡阿見町大字上長）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
6月7日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム（インボイス登録あり）