オーバードライブ　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父ゴールドドリームはデビュー3連勝でヒヤシンスSを制し、同年にユニコーンSで重賞初制覇。暮れのチャンピオンズCでは12着に終わりましたが、4歳初戦のフェブラリーSではベストウォーリアをクビ差退けてG1初制覇を飾りました。その直後のドバイワールドカップ遠征は大敗に終わり、帰国後もそれが少し尾を引いていましたが、チャンピオンズCを豪快に差し切って復活。2017年の最優秀ダートホースに輝いています。翌年はかしわ記念と帝王賞を制覇。6歳時もかしわ記念を制するなど、長きにわたってダート界の頂点に君臨し、7歳時のチャンピオンズCで2着となって引退、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2024年。父同様、産駒の主戦場もダートに偏っており、初年度産駒が2歳時に挙げた白星は全てダート。ホウオウショコラが中山芝1600mの3歳新馬戦で芝初勝利を挙げましたが、その後の産駒の勝ち上がりはやはりダートが中心です。2025年の雲取賞ではジャナドリア、グランジョルノがワンツーを決めるなど、初年度からレベルの高い子供を送り出し、地方競馬での重賞活躍馬も続出。ダート界の中心的サイアーとなりそうです。

母系を見ますと、半兄コテツが門別で1勝。母プリマチュチュはJRAで2度の3着が最高でしたが、叔父にJRAの芝短距離で4勝を挙げたクラウンルシフェルがいるなど母のきょうだいは堅実です。3代母タケノスピカのきょうだいにはJRA5勝のタケノボイスがおり、フランスの重賞好走馬である5代母カムバックの子孫には、イタリアでG1勝ちしたピジョンヴォワヤジュールや、米G1ハリウッドゴールドCなどを制して種牡馬入りしたコンガリーなど、ビッグネームが名を連ねています。

本馬は2024年12月11日に園田1400mの初出走戦でデビュー。スタートで他馬のあおりを受けて内に逃避するような場面はありましたが、その後は中団で流れに乗りました。勝負どころで前からは少し離されましたが、そこからもしぶとく脚を使って3着でゴール。6頭立ての最低人気でしたが、悪くない走りを見せました。
3歳初戦となった同舞台の未勝利戦では9着と崩れましたが、その後は3歳C1戦で流れに乗った競馬ができており、3月の姫路1400m戦では2番手から早めに先頭に並びかけて追い比べに持ち込み、0秒2差の3着と見せ場十分の競馬。4月の園田1400m戦では大外12番枠で前半に脚を使わされながら最後の直線でも反応し、0秒4差の4着に食い込んでいます。
ただ、その後の2戦は着順を落としており、園田の相手関係では勝ち切るまでに時間がかかりそうなことから、今回は頭数整理のタイミングでのオークション出品を決断いたしました。まだキャリアの浅い3歳馬で心身ともに成長途上。そうした中でもセンスのあるところは見せてくれていますし、今後の伸びしろにご期待いただければと思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
運動や調教で怖がりな面が残っていて、競馬でも現状ではもまれると走り切れないところがあります。ただ、以前に比べるとだいぶ慣れてきた感じがしますし、成長を感じさせます。まだ良化の余地がある馬です。（園田競馬・木村健調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※園田競馬場・木村健厩舎（兵庫県尼崎市田能）に在厩しています。早めの引取りをお願いいたします。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
6月14日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有) 内田ステーブル（インボイス登録あり）