ユメカウツツカ　　牝４歳　　※地方競馬　在籍

父モーリスは国内外で6つのG1タイトルを手にした名馬。2、3歳時は素質を開花させることができませんでしたが、明け4歳時から連勝街道がスタートしました。2勝クラスから3連勝でダービー卿CTを制して重賞初制覇を飾り、続く安田記念でG1初制覇。秋にはマイルCS、香港マイルと連勝を続け、この年は6戦6勝でJRA賞年度代表馬に選出されます。5歳時の安田記念で2着に敗れ、連勝は7で止まりましたが、その後は距離を延ばして天皇賞・秋、香港Cを制覇。マイル、2000mの2階級で頂点を極めています。産駒のデビューは2020年。7月の新馬戦で産駒のJRA初勝利を挙げたカイザーノヴァがクローバー賞にも優勝。シンザン記念で産駒の重賞初勝利を飾ったピクシーナイトはスプリンターズSでG1制覇を果たしました。他にもルークズネスト、シゲルピンクルビーが3歳時に重賞勝ちを果たし、ジャックドールやノースブリッジ、ジェラルディーナが古馬になって本格化。2歳マイル王のアドマイヤズームも送り出すなど、産駒は短距離から中距離まで幅広い距離で結果を出していて、ダートでも重賞勝ち馬を出しています。

母系を見ますと、半兄のマッスルビーチが平地3勝ののち障害2勝を挙げ中山大障害で4着。キンノマサカリもJRA3勝を挙げるなどきょうだいは活躍。母クロンヌドールのきょうだいは3頭がJRAで、3頭が地方競馬で勝ち上がり。祖母ハンターズマークは米G1サンタアニタダービーを勝ったThe Deputyの半妹で、NHKマイルC、日本ダービーを制したキングカメハメハの半姉という血統です。近親には函館記念の勝ち馬ホウオウビスケッツがおり、4代母Pilot Birdは英国のリステッドレース勝ち馬で、5代母The Dancerは英オークスの3着馬。一族からはイタリア、米国でG1を勝ったAlwuhush、BCジュヴェナイルフィリーズターフ、ベルモントオークスなど米国でG1を5勝したLady Eliなどの大物も出ており、由緒ある名牝系と言えるでしょう。

本馬は2024年1月14日に京都芝1600mの3歳新馬戦でデビュー。うまく流れに乗って運びましたが、ラストの追い比べでもうひと伸びがなく、8着に終わりました。その後はひと息入れて成長を促し、夏の札幌で復帰。芝1500m戦で2戦続けて差のない3着に追い上げるなど、前進を見せましたが、勝ち上がるには時間が足りず、4戦0勝でJRAの登録は抹消。休養を挟んで佐賀へ移籍しました。
転入初戦は4歳となった今年3月。1400mのC2戦に出走しましたが、後方から脚を使えずに7着に終わりました。ただ、一度使った上積みは大きく、同条件の2戦目では早め早めに押し上げて4コーナーでは先頭に立ち、そのまま後続を突き放して3馬身差で快勝。待望の初勝利を挙げています。
勝ったことで組が上がり、その後はなかなか勝ち負けに持ち込めていませんが、徐々に力をつけており、一戦ごとに着差を詰めています。2走前の1400m戦は最後方で脚をため、メンバー2位の上がりタイムをマークして5着。前走の1300m戦もメンバー2位の上がりタイムをマークして7着ながら1秒差まで詰め寄りました。
今回は頭数整理の意味合いもあってオークション出品を決めましたが、馬は徐々に良化を示している段階ですし、ここからさらに力をつけてくれると思います。デビュー時に380kg台だった馬体重も現在は420kg台まで成長していますし、まだまだ良化の余地があるのではないでしょうか。今後のプラスアルファも加味して、ご検討いただけると幸いです。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
まだキャリアも浅く、だんだんと佐賀の環境にも慣れてきました。これからさらに良くなりそうな雰囲気のある馬で、体は大きくありませんが、カイバは食べてくれています。（佐賀競馬・池田忠好調教師）


※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※佐賀競馬場・池田忠好厩舎（佐賀県鳥栖市江島町字西谷）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
6月14日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：岡 浩二（インボイス登録あり）