トントンプー　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父アルデバラン2は米国産で、英国でデビュー。1戦1勝で2歳戦を終えると、3歳になってからは2着続きという成績で、同年秋に生まれ故郷の米国に移籍。芝9ハロンのG1ハリウッドダービーで3着の成績も残しましたが、4歳以降はダート短距離を主戦場にして素質が開花しました。快進撃を演じたのは5歳時で、サンカルロスHでG1初制覇を飾ると、G1のメトロポリタンH、フォアゴーHを含む重賞5勝。同年のBCスプリント6着を最後に引退、種牡馬入りしています。初年度産駒から欧米で重賞勝ち馬を送り出し、日本に輸入された産駒も、ダノンゴーゴーがファルコンSを勝つなど活躍。2009年から日本で供用されることとなり、シルクロードSを連覇したダンスディレクターなどが誕生。米国に残してきた産駒からはBCターフなどを制したMain Sequenceが登場しました。短距離向きのスピードタイプが中心ですが、地方競馬の重賞勝ち馬も輩出しているように芝、ダートは問わず、距離をこなす産駒も少なくありません。

母系を見ますと、母ナリタメロディはJRA1勝のあと岩手で3勝を挙げ、重賞でも入着。叔父ワンスカイが葵Sで3着になるなど、母のきょうだいも活躍しています。祖母ナリタシークレットも芝の短距離で5勝を挙げた活躍馬で、そのいとこには豪G2ブリズベンC勝ちのベンジーニ、3代母フラワースカイの半弟には豪G1BTCカップなどを勝ったホットスニッツェルがいます。一族からは愛オークス馬アリダレス、英1000ギニー馬ラシャンリズム、英G1ロッキンジSなどを勝って種牡馬としても成功したケイプクロス、来日して京王杯SCを勝ったドゥマーニなど一流馬がズラリと出ており、世界的な名門牝系となっています。

本馬は2023年10月7日に東京ダート1300mの新馬戦でデビューし、13頭立ての12着。その後もなかなか成績が上がらず、2桁着順が続きましたが、デビュー6戦目となった3歳3月の中京ダート1900m戦ではメンバー2位の上がりタイムをマークして追い上げ3着に食い込みました。ただ、その後は好走が続かず、10戦0勝でJRAの登録は抹消。大井に移籍しました。
大井では転入2戦目となった1600mの3歳九十組戦で2着に食い込む走りを見せたものの、それ以外は勝ち負けに持ち込むことができず、5戦して退厩し今度は名古屋に移籍しています。
同年の10月には名古屋での初戦を迎え、1500mのC11組戦に出走。すると、好位で立ち回る脚を見せて直線の激しい追い比べを制し、待望の初勝利を挙げました。続く同距離のC4組戦では後手に回る格好となり、追い込み届かず3着に終わりましたが、同条件の次戦では前々から押し切り、2勝目をマークしています。
これでB級に昇級しましたが、着差的にはそこまで大きく崩れずに走れており、4歳を迎えた今年2月の1400m戦では0秒7差の3着。現在はA級で勝ち負けしているユウトザアシゲに食い下がりました。
力をつけているところを見せた状態で、4月にはC級に降級。それだけに、すぐにチャンスが巡ってくると思われましたが、なかなか勝ち切れない走りが続いており、成績にもムラが出てきたことから、今回はオークション出品を決めました。
少し伸び悩んでいる感じはありますが、うまく前々で運べたときにはしぶとい走りを見せますし、年齢的にもまだ伸びしろがあると思います。使い減りせずタフに競馬を使っていけるタイプですし、新天地での変わり身にご期待ください。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
扱いやすく、丈夫な馬で、コンスタントに使うことができました。入着はするが勝ち切れないようなところがありましたが、他場で相手関係が変われば、違った面を見せてくれる可能性があると思います。（名古屋競馬・荒巻透調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※名古屋競馬弥富トレーニングセンター・荒巻透厩舎（愛知県弥富市駒野町）に在厩しています。早めの引取りをお願いいたします。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
6月14日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：助川 啓一（インボイス登録あり）