アキノスマート　　牡８歳　　※地方競馬　在籍

父スマートファルコンは近年を代表するダート王。3歳時には芝のジュニアCを勝っていますが、その後の芝では思うような結果が出ず、ダートに戻してから本領を発揮しました。3歳秋の白山大賞典で重賞初制覇を飾ると、それ以降は交流重賞中心のローテーションが組まれます。JBCスプリント2着を挟み、浦和記念から重賞6連勝。5歳秋のJBCクラシックで待望のG1初制覇を飾ると、そこから9連勝と、勢いに乗ると止まらないところがあり、7歳時のドバイワールドC10着を最後に引退するまで、交流重賞19勝、G1は6勝を挙げています。産駒のデビューは2016年。産駒は圧倒的にダートで強く、JRAの勝ち上がりも9割以上がダート。4勝を挙げたリヴェルディや、アシャカダイキ、リワードアンヴァルといったオープン馬を送り出し、オーヴェルニュは東海Sに優勝。シャマルはかしわ記念を連覇しました。また、地方競馬でも数多くの重賞勝ち馬を送り出しています。

母系を見ますと、母アキノロマンスは園田で2勝ののち中央に再転入して2勝。きょうだいは半姉アキノバレリーナがJRAのダートで1勝を挙げた他、3頭が地方競馬で白星をマークしています。母のいとこには米G1スピナウェイSなどを制したシングズチェンジなど米国の重賞、リステッドレース活躍馬が多数おり、米国で2勝の祖母アニターズロマンスは米G1ヴォスバーグSなどを勝って種牡馬入りとなったハーランの半妹。やはり米国のリステッドレースで活躍した3代母カントリーロマンスの子孫は優秀で、日本で走りダートのオープンで活躍したサトノファンタシーなども同門です。

本馬は2019年6月15日に東京ダート1400mの新馬戦でデビューを予定していましたが、飼料への禁止薬物混入の恐れから競走除外となってしまいました。そこから時間をかけて仕切り直し、翌年2月に東京ダート1600mの3歳新馬戦でデビュー。好スタートから無理なくハナを奪うと、直線は持ったままリードを広げ、後続に5馬身差をつけて圧勝しました。突き放した2、3着馬ものちに勝ち上がっており、高いポテンシャルを示す内容だったといえるでしょう。
勝ったあとはひと息入れ、6月の東京で復帰すると、休み明け2着のあと続くダート1400m戦で好位から抜け出して早くも2勝目をマークしました。ただ、このレース中に右前橈骨遠位端骨折を発症。9号見舞金を受給して休養に入っています。
復帰は翌年の1月。使われながら良化し、5月の東京ダート1600m戦では3着に入り、2勝クラスでも通用するメドを立てましたが、その後は成績が安定せず、5歳7月の福島戦のあとには左前屈腱炎を発症。18号見舞金を受給して休養しました。翌年4月には復帰しましたが、思ったように成績を上げることができず、11月まで走ってJRAの登録は抹消。川崎に移籍しました。
川崎ではC1格付けとなり、翌年3月に転入初戦。1400m戦でメンバー2位タイの上がりタイムをマークし5着と脚を見せました。その後も展開がかみ合えば鋭い脚を使って1秒差以内に食い込む一方、不発に終わるケースもあり、成績にムラがありましたが、10月の1500m戦を差し切って川崎での初勝利を挙げると、続く12月の1600m戦も連勝。軌道に乗ってきました。
B3への昇級初戦となった今年1月の1600m戦でも0秒3差の3着に好走し、状態の良さを示しましたが、その後はうまくかみ合わずに5着が最高という成績。ややクラスの壁を感じてきた段階でもあり、今回のオークション出品を決断いたしました。
すでに8歳となっていますが、若い時期に無理をしていないぶん、そこまで馬も消耗していませんし、前走も着順ほど大きく負けたわけではありません。相手関係が変われば十分に戦っていけるだけの力を秘めていますし、新天地での変わり身にご期待ください。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
扱いやすい馬で、安定して自分の競馬ができるタイプです。現状、南関東ではクラスの壁があるかもしれませんが、他場で条件を変えて頑張ってほしいと思います。なお、右前球節に軟腫があり、中筋に張りがありますが、歩様に関しては問題ありません。（川崎競馬・山崎尋美調教師）


※2022年7月16日の競走後、左前肢屈腱炎を発症。事故見舞金18号（JRAの施設内で発生した屈腱炎により9ヵ月以上出走できなくなった場合）を受給しています。

※2020年6月28日の競走で、右前橈骨遠位端骨折を発症。事故見舞金9号（競走中の事故により事故発生の日から6ヵ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合）を受給しています。

※2019年6月15日の競走において、競馬の公正確保のため競走除外となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※セイクリットファーム茨城分場（茨城県牛久市奥原町・高橋トレセン内）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
6月14日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：増田 陽一（インボイス登録あり）