アラウズ　　セン３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ナダルは米国で生産、調教され、3歳1月のデビューから無傷の4連勝で米G1アーカンソーダービーを制覇。その優れたパフォーマンスから、ケンタッキーダービーの有力候補に数えられるほどでしたが、大舞台を前にして骨折が判明し引退。日本にて種牡馬入りとなりました。すると、メルキオル（ブルーバードC）、クレーキング（東京ダービー2着）、クァンタムウェーブ（ブルーバードC2着）、プロミストジーン（ヒヤシンスS2着）、ホーリーグレイル（浦和重賞・ニューイヤーC）、プレミアムカインド（佐賀重賞・花吹雪賞）など、昨年デビューイヤーを迎えた初年度産駒たちが一気の大ブレイク。ファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝くとともに、ダート界に次々と有力馬を送り込んでいます。

一方、母系を見ますと、母アカネサスは芝・ダート双方で勝ち星を収めた準オープン馬で、祖母クィーンズバーンは阪神牝馬Sを制した実績馬。母の全きょうだいにあたるクルークヴァール、オーガスタスカイともに中央で3勝を挙げています。近親にはピクシーナイト（スプリンターズS）やウキヨノカゼ（重賞3勝、スプリンターズS3着）、ダノンカモン（名古屋大賞典、南部杯2着）、ワイルドソルジャー（名古屋GP）など多彩な顔ぶれ。4代母A Kiss for Luckは米G1ヴァニティHの勝ち馬で、子孫にはゴールデンチェリー（クラスターC）やAlphabet Kisses（米G1ラブレアS）がいる活力に満ちたファミリーです。

今年1月13日の中京・3歳新馬（ダ1200m）でデビュー。事前に気性面に難しいところがあると聞いていましたが、スタート直後から幼さ全開の走りぶりで、頭を上げたり、キックバックをかなり嫌がったりなど、だいぶジョッキーの手を焼かせるレースぶりで結果13着となりました。このまま続戦しても、劇的に気性面が良化するとは考えられず、早くも去勢を決断。レース翌週の1月18日に去勢手術を行ないました。

そして2戦目は3月30日の中京・3歳未勝利（ダ1200m）へ。スタート後、3コーナー入口までは中団から後方の馬群を追走するなど、去勢の効果を少なからず感じさせる走りを見せていましたが、3～4コーナーへ差し掛かると、終始外へ外へと膨らみ気味の走りとなり、前との差も段々と広がっていきました。何とか態勢をキープし、最後の直線を迎えられたものの、直線でも外へ逃げ気味。ジョッキーがまともに追えず、なんとか右ムチを入れて外へ行ってしまわないようにしていましたが、1着から4秒3差の15着となりました。タイムオーバーによる出走制限が課せられ、また、3～4コーナーで外側へ逃避したことについて、平地調教再審査も課せられました。

出走制限が明け、平地調教再審査も無事パスしたことで、先週6月14日の阪神・3歳未勝利（ダ1400m）へ。競馬場が変わり、初めての右回りになったことで、次につながるレースをしてくれればと思っていました。道中は中団を追走し、馬群の中でも我慢が利いているように見え、3～4コーナーでも外へ膨れることなく、コーナーリング自体は問題ありませんでしたが、スタミナが切れたのか、4コーナーを待たずに徐々に後退。直線でも巻き返す余力はなく、16着での入線となりました。そして、再びタイムーバーによる出走制限が課せられたため、JRAでの続戦を断念。去勢したものの、気性面の良化にはもう少し時間が掛かりそうであることから、今回のオークションに出品する運びとなりました。

調教では栗東坂路で51.6-37.8-25.0-12.9という好時計をマークしたり、重賞ウイナーのライオットガールとの併せ馬では互角の動きを披露したりなど、良血に違わぬ能力の一端を見せていましたが、そのポテンシャルの高さを発揮できないままでした。今後、気性面が成長し、レースでも落ち着きが出てくれば、かなりやれるだけの下地は整っていると思います。

なお、現状で左前管内側に骨瘤有、全身に皮膚病が見受けられます。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※JRAの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限(2025年8月14日まで平地競走に出走できない)」を受けています。(2回目)
　　　2025年6月14日（土）　3回阪神3日　2R　3歳未勝利　　ダ1400m（稍重）
　　　結果16着　　タイム1:30.1（1着馬からのタイム差4.8秒、5着馬からのタイム差4.0秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※2025年3月30日の競走において、3コーナーから4コーナーにかけて外側に逃避したことについて平地調教注意を受けています。

※2025年1月18日に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,450円/日（税込）です。
6月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：林 正道（インボイス登録あり）