サハラヴァンクール　　牡７歳　　※中央競馬　登録抹消

父パイロは米国で走り、BCジュヴェナイルで2着になるなど2歳時から活躍。3歳時は3番人気で出走したケンタッキーダービーで8着に終わるなどG1に手が届きませんでしたが、4歳秋にフォアゴーSを制して待望のG1初制覇を果たしました。A.P. Indy直子の名種牡馬Pulpitの後継として期待を集め、日本で種牡馬入りすると、初年度から北海道スプリントCに優勝したシゲルカガや、浦和の桜花賞馬シャークファングなどが輩出。その後もミューチャリー（JBCクラシック）、メイショウハリオ（帝王賞連覇、かしわ記念、川崎記念）というJpn1優勝馬をはじめ、デルマルーヴル（名古屋GP、兵庫ジュニアGP、ジャパンダートダービー2着、全日本2歳優駿2着）、ラインカリーナ（関東オークス）、ケンシンコウ（レパードS）、ケイアイパープル（白山大賞典、佐賀記念）、ハセノパイロ（大井・東京ダービーなど地方重賞3勝）、タービランス（大井・羽田盃など南関東重賞6勝）、南関東の2冠牝馬アクアリーブル（桜花賞、東京プリンセス賞）といったダートの一流馬を送り出しています。一方でフェアリーSを勝ったビービーバーレルのように芝、ダートを問わない産駒もいて、非常に確実性の高い種牡馬です。

母系に関しては、近親にトーセンサニー（フェアリーS3着）、グランヴァン（門別重賞・エトワール賞）、イッツガナハプン（珊瑚冠賞など高知重賞4勝）がいます。母ビクトリーレディーは笠松4勝。他のきょうだいは半兄プロセッラが船橋1勝、サハラファイターがJRAダート2勝、門別、園田で各2勝（鳳雛S3着）、サハラドゥが岩手3勝、半姉タックドゥが浦和、門別で各1勝と、7頭中4頭が勝ち上がっています。

本馬は、ホッカイドウ・林和弘厩舎から2020年6月10日の門別ダート1100mでデビュー。立ち遅れて9頭立ての4番手追走となると、ジリジリと脚を伸ばし、勝ち馬から1秒4差の3着に入ります。3週後の次戦は距離を延ばし、門別1700mでスタートを決めて9頭立ての中団から脚を伸ばして3着（1秒6差）。2週後の門別1600mではゲート内で立ち上がるなどして出遅れて8頭立ての最後方追走となりましたが、追い上げて4コーナーで3番手まで上がると、直線で外から豪快に突き抜け、3馬身差で初勝利を収めます。1カ月後の門別1700mは除外となったものの、さらに2カ月後の同舞台で2馬身差で差し切って連勝。3週後の11月3日のJBC2歳優駿（門別1800m）では14頭立ての後方3～4番手からメンバー2位タイの上がりを使って0秒3差の5着に善戦し、この一戦を機にJRAへ移籍となります。

栗東・村山明厩舎での初戦は2021年1月30日の東京3歳1勝クラス（ダート1600m）。ここでは13頭立ての後方1～2番手から伸びを欠いて1秒3差の最下位に敗れ、中2週の阪神ダート1800mも10頭立ての7着（1秒3差）に敗れますが、さらに中1週の同舞台では11頭立ての後方2～3番手からメンバー2位の上がりを使い、のちにOPまで出世する勝ち馬ユアヒストリーから1秒1差の2着に食い込みます。その後も安定感を欠きながらも、4月～9月までの5戦で2着1回、3着1回、4着1回。10月の中京ダート1900mでは12頭立ての後方2～3番手からメンバー最速の上がりを繰り出し、豪快に3馬身差突き抜けて待望の中央移籍後初勝利を収めます。

2勝クラスでは上位争いに加わることもありながら勝利が遠く、2021年10月から2022年6月まで5戦して3着2回、4着1回、5着1回。7月17日の駒場特別（函館ダート1700m）で13頭立ての6着（1秒4差）に敗れたのを最後に、今の美浦・和田勇介厩舎へ転厩しましたが、以降もなかなかかみ合わず16戦して3着1回が最高。前走は先週6月14日の日野特別（東京ダート2100m）に臨み、16頭立ての最後方からメンバー3位タイの上がりを使ったものの、1秒5差の13着に終わっています。

競馬に行って、気持ちの面で切れてしまっている印象があり、走り切れなくなっています。地方の騎手にガツガツ追ってもらえば変わるかもしれません。

以下の公表事項をご確認ください。
・間隔をあけた休養は馬体調整の休養です。
・さく癖があります。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2020年8月19日の競走において、馬体故障（左後肢跛行）を発症したため競走除外となっています。また、発走調教が十分でなかった（枠内起立大、転倒、馬負傷、競走除外）とされ20日間の出走停止となっています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※大瀧ステーブル（千葉県成田市大栄十余三・シンボリ牧場内）に在厩しており、預託料は13,200円/日（税込）です。
6月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：首藤 徳