キボウノチカラ　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父イスラボニータはいちょうS、東京スポーツ杯2歳S、共同通信杯、そして皐月賞と4連勝でクラシックのタイトルを獲得し、1番人気で迎えた日本ダービーは0秒1差の2着。秋のセントライト記念快勝後は勝ち星から見放されたものの、3、4歳時の天皇賞・秋でともに3着、4、5歳時のマイルCSで3、2着と常にトップクラスの活躍を見せ、6歳時のマイラーズCで久々の勝利を収めると、ラストランの阪神Cをコースレコードで制し、6つ目の重賞制覇で引退の花道を飾って種牡馬入りしました。初年度産駒は2021年よりデビューし、プルパレイがファルコンSで重賞初制覇を収めると、古馬になってからヤマニンサルバムが重賞2勝（中日新聞杯、新潟大賞典）、コスタボニータが福島牝馬S、トゥードジボンが関屋記念を優勝。以降もオメガリッチマン（京成杯2着）、ルカランフィースト（スプリングS3着）、ニシノエージェント（京成杯）といった芝重賞活躍馬が生まれ、ダートでもバトルクライ（すばるS、オアシスS、ユニコーンS3着、根岸S3着）などが躍進しており、フジキセキの有力後継馬として完成度の高さはもちろん、豊かな成長力にも大いなる期待が寄せられています。

一方、母系を見ますと、母テイエムプリキュアは無傷のデビュー3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制して最優秀2歳牝馬に輝き、6歳時には日経新春杯を勝ち、エリザベス女王杯でも2着に粘った名牝。おじのテイエムハリアーとマイネルフィエスタは障害重賞の勝ち馬で、いとこのトーセンスーリヤは函館記念など重賞を2勝。近親のエムアイブランは武蔵野S連覇などダート重賞4勝、フェブラリーSでも2着に健闘しました。4代母デリケートアイスは米G2ブラックアイドスーザンSの勝ち馬でもあり、確かなバックボーンを有します。

2023年の北海道セレクションセールにて770万円で落札。今年2月9日の小倉・3歳新馬（芝2000m）にてデビューしました。その後、3月2日の阪神・3歳未勝利（芝2000m）、6月14日の阪神・3歳未勝利（ダ2000m）、先週6月22日の阪神・3歳未勝利（芝24000m）と、計4戦を消化しましたが、いずれも後方のまま二桁着順での入線。現状、体力不足が否めず、また、前走の結果に伴い、いわゆるスリーアウトの制裁対象となってしまい、8月22日まで平地競走に出走できないことから、このタイミングで続戦を断念。所有馬の頭数整理の都合もあって、地方競馬移籍ではなく、今回のオークションに出品する運びとなりました。

血統が示す通り、素質はあると思います。ただ、左前が内向していて、球節が張りやすいため、ここまで常に脚元をケアをしながらレースを使ってきたという背景があり、どうしても攻めきれなかった部分は少なからずありました。それでも前走で連闘できたように、この馬なりにここまで良化を辿っていますが、ご存じのように中央競馬は3歳未勝利番組の期限があり、やはりもっと時間が欲しかった、というのが本音かもしれません。500㎏近い馬体には、まだ緩さが感じられ、今後調教を積み、レースをしっかりこなして、それが解消されれば「さすがは2歳女王の産駒」と思う日が来ると思います。なお、レース後、左前球節のレントゲン検査を受けましたが、異常ありませんでした。

また、“G1馬テイエムプリキュアの娘”という血統背景は将来、繁殖牝馬としても大きなセールスポイントになるでしょう。その辺りも加味していただき、入札をご検討いただければ幸いでございます。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

※首に皮膚病が見受けられます。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は10,450円/日（税込）です。
6月28日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：岡 浩二（インボイス登録あり）