オールニッポン　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父リオンディーズはキャリア1戦で朝日杯FSを制し、最優秀2歳牡馬に選出されました。脚部不安により日本ダービー5着がラストランとなりましたが、種牡馬1年目から191頭に及ぶオファーを集める人気ぶり。2020年にデビューイヤーを迎えた初年度産駒からはテーオーロイヤル（天皇賞・春、阪神大賞典）を筆頭に、リプレーザ（兵庫CS）やピンクカメハメハ（サウジダービー）、アナザーリリック（福島牝馬S、アネモネS）などが活躍を見せると、セカンドクロップにあたるインダストリア（ダービー卿CT）やジャスティンロック（京都2歳S）、サンライズホーク（サマーチャンピオンなど交流重賞3勝）などが躍進。以降もロジリオン（クロッカスS、京王杯2歳S2着、NHKマイルC3着）、ミュージアムマイル（皐月賞）といった活躍馬が出ています。キングカメハメハの直子であり、母は名牝シーザリオ。兄弟にG1馬エピファネイア、サートゥルナーリアがいる珠玉の血統は必ずや成功へと結び付くはずです。

一方、母系を見ますと、母グルーヴァーは2戦目で勝ち上がり、500万クラスで2着4回。半兄グルーヴビートは中央で、半姉アラモードジェンヌは園田で勝ち上がっています。いとこには重賞2勝を挙げて昨年の大阪杯、米G1BCターフで2着に入ったローシャムパークがおり、祖母イントゥザグルーヴのきょうだいにはエリザベス女王杯連覇のアドマイヤグルーヴや、ルーラーシップ、フォゲッタブルといった活躍馬がズラリ。曾祖母はオークス、天皇賞・秋を勝った女傑エアグルーヴで、近親にも2冠馬ドゥラメンテを筆頭に多数の一流馬が名を連ねる名門ファミリーとなっています。

昨年12月28日の中山・2歳新馬（芝2000m）では、18頭立ての5番人気と上位の評価を受け、レースでも中団から上がり2位の末脚で6着。惜しくもクビ差で掲示板を逃したものの、2着ドラゴン（のちに中山ダ1800m戦で圧勝し、UAEダービーにも出走）に0秒4差と小差でした。その後、休養を挟み、戦列に復帰した今年3月以降も芝2000m以上に出走。デビュー戦とは異なり、逃げ、または先行という形でもレースができることを示し、4月13日の福島・3歳未勝利（芝2600m）では1着馬と0秒7差、3着馬とは頭+クビの0秒1差の5着と、能力を示してくれました。

ただ、デビュー戦で430㎏だった馬体は、前走でも428㎏と、大きな成長を感じることができず、非力感が否めない現状です。さらに、前走6月15日の函館・3歳未勝利（芝2600m）では、果敢にハナを奪い、レースの主導権を握ったものの、3～4コーナーで後続にかわされ、結果3秒3も離されてしまいました。これ以上中央競馬で続戦しても、引き続き厳しい戦いをしいられることは間違いないため、このタイミングでオークションに出品する決断をいたしました。

ダート適性に関しては正直未知数ですが、血統から問題ないと思います。中央では適性、相手関係を考慮し、芝を選択していましたが、地方であれば相手次第で十分勝ち負けになると思います。新馬や未勝利とはいえ、5戦中3戦が5番人気以内と高い評価を受けてきた馬ですし、上位争いに加わった実績も大きいと思います。さらに先行力も備えていますので、新天地でも楽しみな部分が少なくないでしょう。

また、名牝エアグルーヴのひ孫にあたる良血馬で、しかもリオンディーズ、シンボリクリスエス、サンデーサイレンス、トニービン、ノーザンテーストと、ズラリとトップサイアーが並ぶ血統構成は、間違いなく繁殖牝馬としても大きな魅力です。将来の繁殖牝馬としてもご注目いただければ、非常に幸いです。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※株式会社ストローファーム（茨城県稲敷郡阿見町大字上長）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
6月28日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：エースレーシング（インボイス登録あり）