ユイノガリクソン　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消

今回出品させて頂く、ユイノガリクソン号のご紹介です。
同馬の父ノーブルミッションは、現役時代に14戦14勝の無敗だった現種牡馬フランケルの全弟で、自身もタタソールズゴールドC(愛G1)、サンクルー大賞(仏G1)、チャンピオンS(英G1)と３カ国G1を3勝し、カルティエ賞最優秀古馬に選出されています。2015年から米国で種牡馬入りすると、初年度産駒のCode of HonorがトラヴァーズS(米G1)とジョッキークラブゴールドC(米G1)を制しています。さらに、Nobalsは2023年のBCターフスプリントを制する等、芝・ダート、距離を問わずに活躍馬を送り出し、2021年からは日本で供用されています。日本での初年度産駒は現3歳で、JRAではハードワーカー、ツーエムクロノス、ルシェロアズーリ、ポタリング等が勝ち上がっており、地方競馬では20頭が勝利を収め、現2歳のユーロハートビートが大井競馬場で新馬勝ちを収めています。アメリカで残してきた産駒と同様に、まだ2世代ながら日本でも様々なフィールドで勝ち馬を送り出す等、その存在価値が高まってきている種牡馬の1頭だと思います。
一方で同馬の母ミネルバサウンドは、現役時代に中央競馬で4勝している他、繁殖成績も上々で、サウンドアドバイスとハッスルバッスルの2頭が中央競馬で勝利を収めています。近親には阪神牝馬ステークスを制したサウンドオブハート、カフェブリリアント姉妹がいますし、筋の通った優秀な牝系であると思います。
同馬の育成は概ね順調に進み、2024年6月末には北海道から美浦近郊に移動し、8月末に美浦TCへ入厩致しました。ゲート試験に合格後は短期放牧を挟み、2024年11月の東京・芝1600ｍ戦でデビューすると、五分のスタートから道中は中団よりもやや前を進み、直線でも渋太く脚を伸ばして4着に入ります。中1で臨んだ2戦目の東京・芝1600ｍ戦では、9着に終わりましたが、持ち時計を詰め、先々に繋がる内容を見せてくれました。ここで一息入り、2025年2月の小倉・芝1800ｍ戦で復帰すると、休み明けが響いたのかここは8着に終わりますが、ひと叩きされた4戦目の小倉・芝2000ｍ戦では変わり身を見せ、コンマ3秒差の6着に入線。さらに中1週で臨んだ6戦目の小倉・芝2000ｍ戦でも5着に入線し、着実にレース内容は良くなっていきました。小倉遠征の疲れを取るため、一息入れて臨んだ5月の東京・芝2000ｍ戦では、上りの競馬に対応出来ず11着に終わってしまい、前走7月の福島・芝2000ｍでは休み明けが響いて9着に。次走に向けて調整を進めておりましたが、権利がない状況での出走が不透明な状況と、乗り出せてはいますが前走からの回復に手間取っていることから、今回のオークションに出品させて頂く運びとなりました。現状脚元等に気になるところはなく、定期的に休みを挟みながら出走させていましたので、使い減りもありません。ダート競馬での適正は未知数ですが、同馬の血統背景からこなしてくれても何ら不思議はないと思いますし、南関東競馬に転籍出来る点も魅力の1つであると思います。また、これまでの成績から地方競馬で条件を満たしてから中央競馬に出戻りさせるのも手だと思います。良績が秋、冬であることからこの先さらにパフォーマンスを上げてきてくれると思いますので、今年後半の戦力補強に一考をお願い出来ればと思います。公表事項以外に気になる疾病や悪癖は特になく、記載事項に関するキャンセルには応じられません。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願い申し上げます。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※NSR（茨城県牛久市奥原町・リトルブルーファーム内）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
8月2日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：由井 健太郎（インボイス登録あり）