ヴィーゲイツ　　牝４歳　　※地方競馬　在籍

父ヘンリーバローズは幻のダービー馬と呼ばれたシルバーステートの全弟にあたり、2歳夏の新馬戦ではのちの日本ダービー馬ワグネリアンとの一騎打ちに敗れ2着。続く秋の2戦目は楽々と逃げ切って初勝利を挙げました。ただ、この一戦のあとに脚部不安を発症してしまい休養へ。復帰を目指していたものの、かなうことなく4歳6月に引退が決定。血統的な魅力もあり、種牡馬入りが決まりました。わずか2戦のキャリアながら初年度から44頭に種付け。初年度産駒はそこまで目立たなかったものの、2世代目のジェットマグナムが夏の福島で新馬勝ちを果たすと、オープンの芙蓉Sにも優勝し重賞戦線へ。ダートで勝ち上がったローランドバローズは芝の若葉Sでも2着となりました。地方競馬でも順調に勝ち星を伸ばしており、重賞勝ち馬も送り出しています。

母系を見ますと、半姉メイショウエニシアはJRAの短距離戦で芝、ダートを問わずに3勝。母ブリーズヴェールは南関東で2勝を挙げ、伯父にはJRA5勝でオープンでも活躍したロードオブザリング、同4勝で門別や南関東の重賞でも好走したロードキャニオンがいるなど、母のきょうだいも優秀です。母のいとこにはステイヤーズS2着のグラスポジションなどがおり、祖母レディフューチャーの半姉にはJRA4勝を挙げ、オープンのカーネーションCで2着のユーワケリガン、半兄には新潟大賞典を連覇し、福島記念も勝つなど中距離の重賞で活躍したマイヨジョンヌがいます。さらに溯ればオークス馬シャダイターキンなども同じ一族となります。

本馬は2022年の北海道サマーセールにおいて1100万円で落札。24年4月22日に大井1400mの3歳14組戦でデビューしました。スタートは速くなく、序盤は最後方となりましたが、徐々にポジションを上げて勝負どころで前を射程圏内に入れると、メンバー最速の上がりタイムをマークして抜け出し、初陣を飾っています。
2戦目の選抜牝馬戦でも出負けしながら5着まで追い上げ、その後4着を挟んで4戦目に1600mの7組戦を差し切って2勝目をマークしています。続く同距離の一組下戦でも2着に食い込み、この一戦のあとJRAに転入しました。
ひと息入れて12月に転入初戦を迎え、中山芝1600mの1勝クラスに出走しましたが、ここは最下位の16着。2戦目からはダートに替えて、今年2月の東京1600m戦で12着、3月の中山1800m戦で9着と着順を上げましたが、1勝クラスでは壁を感じさせる内容だったため、JRAの登録は抹消し、門別へ移籍しました。
転入後は1200mのC1戦を2走しましたが、結果がもうひとつだったため、距離を延長。1700m戦、1600m戦、1800m戦とB4戦を使いましたが、パンチ不足の競馬が続いており、今回は頭数整理のタイミングもあってオークション出品を決めました。
なかなか結果が出ない現状ですが、大井での走りを思えばポテンシャルは高いと思えますし、自分に適した環境であればもっとやれていいはずです。馬体重もデビュー当初から着実に増やしていて成長力を示していますし、キャリア的にもまだ変わり身があると思います。新たなオーナー様の下で素質を発揮してくれることを願っております。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
気難しい面があり走るほうに気持ちが向いていない感じです。短距離戦では途中でやめてしまうことがあったため、距離を延ばしましたが結果が伴いませんでした。制裁等はありませんが、ゲート内で落ち着かないところがあります。尾持ちは蹴りにくることがあるためやめてください。テンションが高めの馬なので、そのあたりにご注意ください。（ホッカイドウ競馬・川島洋人調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※門別競馬場・川島洋人厩舎（北海道沙流郡日高町富川駒丘）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
8月2日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：高樽 優也（インボイス登録あり）