グランヴァルール　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父リアルスティールは新馬、共同通信杯を連勝してクラシック戦線へ。3冠ロードでは皐月賞2着、日本ダービー4着、菊花賞2着と、ドゥラメンテ、キタサンブラックの前にあと一歩及びませんでしたが、4歳時にドバイターフを制し、G1ホースの仲間入りを果たしました。その後は5歳時に毎日王冠を勝ったのが唯一の勝利ですが、天皇賞・秋でモーリスの2着となるなど、一線級で活躍。6歳時の安田記念後に脚部不安を発症して引退、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2022年。初年度から芝を中心にJRAで多数の勝ち上がりを記録し、オールパルフェがデイリー杯2歳Sを勝って重賞ウイナーも誕生。レーベンスティールはセントライト記念とオールカマーに、フェブランシェはスパーキングレディーCに優勝しました。2世代目からは世界を股にかけるダート王フォーエバーヤングが登場。東京盃、北海道スプリントCを勝ったチカッパ、今夏の函館記念の勝ち馬ヴェローチェエラなども出ており、今後の活躍がいっそう期待される種牡馬です。

一方の母系は、日本競馬における成功の鍵のひとつにもなった南米チリで勢力を広げる強力ファミリー。チリのG1フランシスコバエサソトマヨル賞の覇者Pelusadaを産んだPelusinaを4代母に、チリオークスとエルダービーの2つのチリG1を制したカサブランカスマイルを祖母に持ち、近親にもPatakuza（ミルギニーズ）やStormy Impact（チリ銀杯）、Pretty Cat（クリアドレスドラマ賞、アルトゥロリオンペニャ賞2着）など、チリG1での活躍馬がズラリ。半兄のフォールロワとオフィスバトルは地方3勝、ローンウルフは中央デビュー戦でエコロヴァルツの3着、おじケイツーテソーロは中央での勝ち上がり後に佐賀で2勝しています。

今年1月26日、中山・3歳未勝利牝（ダ1800m）にてデビューしました。16頭立ての中で6番人気と注目を集めると、後方から脚を伸ばして12着となりましたが、上がり3ハロンタイムは4位。既走馬相手のデビュー戦としてはまずまずの内容だったと思います。その後は4ヵ月弱、レース間隔を空け、5月18日の東京・3歳未勝利（ダ1400m）に出走すると15着。7月8日の川崎・ジュライフラワー賞（ダ1500m）が7着と思うような結果が出ませんでした。

さらに北海道へ移動し、7月26日、8月23日と2戦連続で札幌ダ1000m戦を使いましたが、12頭立ての11番と12番と、どちらも外枠。正直、内枠ならもっとやれたのではないかと思います。特に8月23日のレースは大外枠だった中、5着と0秒6差の7着でしたので、枠次第では上位争いに加わっていたかもしれません。先週は節が足らず、未勝利戦への出走が叶わなかったことから、芝1800mの1勝クラスに出走しました。初めての芝で、距離も大幅に延びましたし、ここは参考外と考えるのが妥当かと思います。

当初は体の硬さを感じましたが、調教メニューをウッドチップコースや坂路から、ダートやポリトラックコースに変更したところ、体の硬さが気にならなくなりました。レースでも変わり身を期待していましたが、結局成績に繋げることができませんでした。

また、先述の通り、祖母カサブランカスマイルはチリオークスだけでなく、チリのダービーであるエルダービーも制した南米の名牝です。その祖母にアメリカのトップサイアーであるMineshaftを配合して誕生したのが母シェリレーヌ。言わずもがな世界的良血であり、さらに世界から注目を集めているフォーエバーヤングを輩出したリアルスティールを配合された本馬も同様です。競走馬としてはもちろん、繁殖牝馬としても将来性を感じる1頭です。

なお、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※千代田牧場千葉（千葉県山武郡芝山町岩山）に在厩しており、預託料は11,000円/日（税込）です。
9月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有) 千代田牧場（インボイス登録あり）