オーシャンティ　Oh Chantilly　　牝　４歳　　※地方競馬　在籍

祖母は最優秀2・3歳牝馬にも選出されたオークス馬ダイナカール。その素晴らしい競走成績もさることながら、母として1997年の年度代表馬エアグルーヴを輩出したことで、名牝の地位を不動のものとしました。さらに孫、ひ孫世代からも重賞ウィナーを多数送り出し、近年は孫のルーラーシップが種牡馬として活躍していることでも知られます。ちなみに母リングレットはトニービン産駒ですので、エアグルーヴの全妹にあたる超良血馬です。一方、父ダノンシャンティはNHKマイルCを驚異のレコードタイムで優勝。父としてスマートオーディン（京都新聞杯）のほか、ダートの短距離重賞・テレ玉杯オーバルSの優勝馬サイタスリーレッドなどを輩出しており、多彩な活躍が目を引きます。自身の能力だけでなく、母系の特徴も上手に引き出すタイプの種牡馬と言えるでしょう。
本馬は2歳10月にJRAでデビュー。新馬戦でいきなり3着と好走し、その後も3着、4着と続き、未勝利脱出は時間の問題かと思われました。4戦目を除けば大崩れこそしなかったものの勝ち切るには至らず、昨年6月10日のレースを最後に南関東・浦和競馬の現厩舎へ移籍します。転入初戦で2着と好走するも、その後は足踏みが続き、7戦目にしてようやく初勝利をマーク。ただ、賞金的にB3クラスの格付となり、メンバーが骨っぽかったのも事実ですし、何より集中し切れていない面が詰めの甘さにつながっている印象は否めません。最後まで集中して走れるようになれば変わり身があるでしょうし、距離が延びれば違った面を見せてくれるかも。格付的に有利になり、なおかつ適鞍が豊富に組まれている競馬場への移籍が望ましいと思います。新天地での素質開花に期待したいところです。
また、名牝ダイナカールの血を引く血統構成からも、将来の繁殖牝馬候補としてもご一考いただければ幸いです。

【本馬についての現状説明】
どうも集中し切れていないところがあり、ポテンシャルの高さを発揮できていない現状。気性面が成長してその辺が改善されれば、ガラッと変わっても不思議はありません。前走の大井戦は番組の関係で1200m戦に組まれてしまいましたが、やはり千二は忙しいですね。現状では千四～千六あたりがベストだと思います。自身の能力を最大限に発揮できれば、更なる出世が見込めるはず。将来的な繁殖牝馬としての価値を含めても魅力的な1頭です。（浦和競馬・小久保智調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は6,800円/日（税抜）です。
10月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：島川　隆哉