アポストル　Apostle　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

祖母ガヴィオラは芝9Fの米G1・ガーデンシティHの優勝馬、さらに近親には2000年の年度代表馬であり、顕彰馬にも選出されたテイエムオペラオー、世界的名種牡馬Cozzene（オークス馬ローブデコルテや最優秀スプリンターのアドマイヤコジーンの父）などがいる優秀なファミリーです。一見すると芝向きの血統背景にも映りますが、おじのメテオライトはJRAで3勝。3歳ダート重賞のレパードSでホッコータルマエの5着に好走した実績を持つほか、地方移籍後には盛岡のダート2000ｍの重賞・一條記念みちのく大賞典で1馬身差の2着に好走するなど、高いダート適性を示しました。また、何と言っても本馬の父ヘニーヒューズは中央、地方を問わず良質なダートホースを輩出することで有名。2016年のフェブラリーSの覇者モーニンをはじめ、ケイアイレオーネ（兵庫ジュニアGP）、ドンフォルティス（北海道2歳優駿）、プロミストリープ（浦和・桜花賞）など、枚挙に暇がありません。
本馬は2歳7月にホッカイドウ競馬・門別競馬場でデビュー。ダート1200mのフレッシュチャレンジ競走で、2着馬に2秒3という大差を付けるド派手なパフォーマンスで初陣を見事勝利で飾りました。続く重賞のブリーダーズゴールドジュニアCでは、後に北斗盃を制したサザンヴィグラス、札幌2歳Sで3着と好走してJRAへ転入したダブルシャープに続く3着、3戦目のイノセントCでも翌年の大井・羽田盃の勝ち馬ヤマノファイトの3着と、実力馬を相手に差のない競馬をしています。4戦目のサンライズCを最後に地方競馬の馬登録を抹消してJRAへ移籍。転入2戦目の東京・ダート1400m戦では不良馬場の中、後方から鋭く追い込んで3着と好走。勝ち馬が後にG3・ファルコンSを制したミスターメロディだったように、ここもハイレベルの一戦でした。ただ、もともと馬っ気が強いうえにスタートも不安定で、出遅れたうえに引っ掛かってしまうことがままある現状。前走はブリンカーを着用したものの、完全に裏目に出てしまいました。いずれにしても近走は能力を出し切っておらず、走る方に気持ちが向けばガラッと変わっても何ら不思議はないでしょう。去勢手術を施すのも、ひとつの手かもしれません。実績のある地方競馬への再移籍を機に、もうひと花もふた花も咲かせてくれることを願っています。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は6,800円/日（税抜）です。
11月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉田　和美