セーブザワールド　Save the World　　牝　３歳　　※地方競馬　在籍

本馬の父でもあるキングヘイローは、中央、地方を問わずに今もなおコンスタントに活躍馬を送り出している名種牡馬で、今年もダイアナヘイローが阪急杯(G3・芝1400m)、ダイメイプリンセスがアイビスサマーダッシュ(G3・芝1000m)、そしてキタサンミカヅキは東京盃(Jpn2・ダート1200m)を連覇と芝ダートを問わず息の長い活躍を見せています。特に地方サイアーランキングでは過去10年で四度ベスト10入り（最高順位は2013年の4位）を果たし、今年も現在堂々の9位にランクインするなど、地方競馬ではトップサイアーとしての評価を保ち続けています。一方、本馬の母系には、祖母に米G2・モンマスオークス（ダート8.5F）の優勝馬カービーズソング、半兄には地方へ移籍後、約2年半で71戦13勝の成績を挙げたハリファックスがおり、父、母系から、地方競馬の適性の高さが窺える血統背景と言えるでしょう。
本馬は2歳秋に盛岡競馬場でデビュー。3着2回の成績でシーズン終了とともに笠松へ移籍し、当地では勝利まであと一歩及びませんでしたが、4戦して2着1回、3着2回の好成績を残しました。その後、リフレッシュ放牧を挟んでこの秋より盛岡に再移籍。復帰後の結果は満足いく成績ではありませんが、近走は左回りの競馬でスムーズさを欠いており、また芝のスピード競馬も不向きだったようで、笠松での安定したレース振りからも右回りの小回りダートコースの競馬場であれば本来の先行力を取り戻す可能性は十分に考えられます。
まだ3歳で今後成長の可能性もあり、この1ヵ月で5走とコンスタントに使われても疲れを見せずに出走できているのは何よりの強み。新天地で息の長い活躍を願い、今回オークション出品の運びとなりました。

【本馬についての現状説明】
盛岡ではオーナーの要望もあり芝のレースを中心に使ってきましたが、本質的には小回りのダートが向いているのではないでしょうか。この秋は例年以上に中央からの入着馬が多く移籍してきたこともあり苦戦続きでしたが、休養前の内容を踏まえると相手関係がもう少し楽になる競馬場へ移籍させればチャンスはあるはずです。ワンペースで切れるタイプではありませんが、まだ体全体の筋肉が付き切っていないので成長途上の感もありますし、5連闘してもケロッとしているように丈夫さが何よりのセールスポイント。一気に使い込んだのでさすがに馬体は細く映りますが、飼い食いが極端に落ち込むこともなく環境の変化には強いタイプですので、新天地での活躍を期待しています（盛岡競馬・橘友和調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※盛岡競馬場・橘友和厩舎（岩手県盛岡市新庄上八木田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：FRC