グランフィデリオ　Grand Fidelio　　牡　８歳　　※地方競馬　在籍

一昨年のフェアリーSを制したライジングリーズンは全妹にあたります。祖母エビスファミリーといえば、南部杯3連覇を含むG1を7勝して10億円近い賞金を稼ぎ出したブルーコンコルドの母としてあまりにも有名。ブラックタイプを更に紐解くと、オークス馬チトセホープをはじめ、ヨドサクラ、エドヒメ、タマクイン、マツセダンなど重賞勝ち馬の名前が次々と浮かび上がってきます。
本馬は2歳10月にJRAでデビュー。芝の2戦は結果が出なかったものの、ダートに転じた船橋のJRA交流・ベストレイン特別で一変の走りを見せました。ハナを切って軽快に飛ばしながらも、直線で気の悪さを見せて一旦下がってしまいます。それでも鞍上の叱咤に応えて再び盛り返し、ゴール前で抜け出して初勝利をマーク。その破天荒な勝ちっぷりは全国の競馬ファンの耳目を集めました。3歳7月には川崎の交流競走を快勝。秋にはJRAで1000万特別を制し、4歳時には準オープンでも勝ち馬からコンマ1秒差の3着に好走しています。5歳時には川崎の交流競走・スパーキングナイトチャレンジで勝ち星を挙げて準オープンに返り咲き。その後、2戦を消化した後に船橋競馬へ移籍しました。その後はコンスタントに使われ、川崎のスパーキングナイトチャレンジで地方所属馬として出走。ハナ差の大接戦を制して1年ぶりの勝利を挙げています。その後は思うような結果が出ておらず、3走前から浦和競馬の現厩舎へ転厩して再スタートを切ったものの、変わり身を見せるには至らなかったため、今回のサラブレッドオークションへ出品の運びとなった次第です。現状では南関東のA級だと家賃が高い印象で、格付的に有利な競馬場への移籍が叶えば十分やれると思います。新天地でもうひと花咲かせてくれることを願ってやみません。

【本馬についての現状説明】
洗い場で鳴くことがありますが普段はおとなしく、攻め馬も3周目くらいからジワッと気合が乗る程度。初勝利を挙げた時のような荒々しさや気の悪さは見られません。その辺は年齢を重ねて、いい意味で枯れてきたのでしょう。ただ、重心の高い走りで力強さに欠ける印象。ウチでは3回しか使っていませんし、いい頃の走りを知らないだけに何とも言えない面はありますが、勝ち星を挙げているのは6～7月の夏場が多く、冬場はあまり良くないのかもしれないですね。暖かくなって体が絞れてくれば、変わり身があるのではないでしょうか。（浦和競馬・小久保智調教師）


※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,300円/日（税抜）です。
1月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：飯田　訓大