フォースリッチ　Force Rich　　牡　７歳　　※中央競馬　登録抹消

父ワークフォースは英国産で、2010年の英ダービーでは、ライアン・ムーア騎手を背に異次元の末脚を繰り出して7馬身差の圧勝。秋には凱旋門賞で日本のナカヤマフェスタを叩き合いの末に下して、2つめのG1タイトルを獲得。2012年から日本で種牡馬入りしました。初年度産駒からフェアリーS3着のダイワダッチェスを輩出し、その後もフィリーズレビュー3着のゴールドケープ、札幌2歳S3着、青葉賞3着のアドマイヤウイナーなどを送り出し、昨年のクラシック戦線でも、メイショウケイメイが紅梅S勝ち、ディバインフォースが菊花賞4着などと活躍しました。また、昨年末の中山大障害で2着となったブライトクォーツや、三木ホースランドジャンプSを勝ったエルゼロといった障害での活躍馬や、ハットラブ(ブラッドストーンS、ながつきS)、高知の重賞・二十四万石賞で2着のトウカイハッピー、笠松の重賞・岐阜金賞2着のアドルナメンテといったダートの活躍馬も輩出。スピードタイプから、スタミナタイプ。パワータイプに至るまで、さまざまな産駒を送り出しているのが特徴です。
母系を見ますと、母ヴァイスハイトはダート1000mで2勝。その全姉には4勝を挙げ、ファンタジーS2着のモンローブロンドがおり、半弟にはラジオNIKKEI賞2着、セントライト記念3着のノットアローン(父アグネスタキオン)、ダイオライト記念、浦和記念など交流重賞4勝のランフォルセ(父シボリクリスエス)、さきたま杯、東京盃など芝、ダートで重賞6勝のノーザンリバー(父アグネスタキオン)といった重賞での活躍馬がズラリ。また、半姉のアコースティクスはダービー馬ロジユニヴァースを、半妹のライツェントは秋華賞や昨年の英G1ナッソーSなどを制したディアドラを産んでおり、勢いのある名牝系と言えるでしょう。本馬のきょうだいも、半妹クルークハイト(父クロフネ)が昨夏の小倉で3勝クラスの釜山Sを勝ってオープン入り、リステッドレースの福島民友Cでも4着に好走。半弟のヴァイトブリック(父シンボリクリスエス)はデビューから連勝。昨年の交流重賞・兵庫チャンピオンシップでも2着に好走するなど、質の高い活躍を見せています。
本馬は2014年のセレクトセールにて4752万円で落札され、2016年3月2日の中山ダート1800mの新馬戦でデビュー。クリストフ・ルメール騎手を背に、中団追走から徐々にポジションを上げると、ゴーサインが出てからの反応も鋭く、直線で抜け出して4馬身差の圧勝で新馬勝ちを果たしました。3歳3月の遅めのデビューでしたが、そこで2着に負かしたゴールドフォレストがすぐに次戦で勝ち上がっており、決してレベルの低いメンバーではなかったことがうかがえます。2戦目は芝の山藤賞に挑みましたが、のちに重賞2勝を挙げるゼーヴィントから1秒1差の7着。その後はダートに専念してきました。ただ、1勝クラスに入るとややスピード不足の面があり、道中の追走に苦労することから、長めの距離中心にシフト。中山のダート2400m戦では好位追走から4着に粘ったこともあり、バテずにしぶとく脚を使うことができますが、ダート長距離の番組は多くなく、活躍の場も限られるためオークション出品の運びとなりました。脚元は丈夫で、ノドの不安や悪癖も見られず、地方競馬のペースならばそこまで追走に苦労することもないでしょう。明け7歳を迎えましたが、デビュー当時から馬体重が20kg以上増えているように成長力があり、能力の衰えを心配する必要もなさそうです。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,800円/日（税抜）です。
1月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：宇田　豊