イオラナ　Iorana　　牝　４歳　　※中央競馬　登録抹消

父スマートファルコンは近年を代表するダート王。3歳時には芝のジュニアCを勝っていますが、その後の芝では思うような結果が出ず、ダートに戻してから本領を発揮しました。3歳秋の白山大賞典で重賞初制覇を飾ると、それ以降は交流重賞中心のローテーションが組まれます。JBCスプリント2着を挟み、浦和記念から重賞6連勝。その後もタイトルを積み重ね、5歳秋のJBCクラシックで待望のG1初制覇を飾ると、そこから9連勝と、勢いに乗ると止まらないところがあり、7歳時のドバイワールドC10着を最後に引退するまで、交流重賞19勝、G1は6勝を挙げています。産駒のデビューは2016年。産駒は圧倒的にダートで強く、JRAの勝ち上がりも9割以上がダート。4勝を挙げたリヴェルディや、アシャカダイキ、リワードアンヴァル、オーヴェルニュといったオープン馬も送り出しています。また、地方競馬での勝ち上がり率も高く、リーディングサイアーランキングも年々上昇。金沢で重賞2勝のアイオブザタイガーや、昨年門別でサンライズCを勝ち、全日本2歳優駿で3着となったティーズダンクなど、5頭の重賞勝ち馬を送り出しています。

母系を見ますと、母ラパヌイはダート短距離で2勝、半兄モアイもダート1200mで勝ち上がっています。3代母Missy's Mirageは米国でシュヴィーH、ヘムステッドHとG1・2勝。その半妹には米G1バレリーナH勝ちのClassy Mirageが、おいには米G1ホープフルS勝ちのDublinがいます。5代母Gray Mirageまで遡れば、フランスオークスなどG1・5勝を挙げた名牝Indian Skimmerや、米G1アットマイル勝ちのTouch of the Bluesなども出ており、非常に歴史がある一族だと言えるでしょう。

本馬は2019年4月8日に大井競馬場でデビュー。3歳50万クラスを楽に逃げ切ってデビュー勝ちを果たしました。2戦目は期待を裏切りましたが、ひと息入れたあと、3戦目、4戦目と連勝するなど、昨年1年間で4勝を挙げています。その後JRAに転入し、4月12日の中山ダート1200mの2勝クラスで初出走。スタートも良く、中団で流れに乗りましたが、3コーナー付近から手応えが鈍り、直線は余力がなく16頭立ての最下位に終わりました。現状ではJRAの2勝クラスでは敷居が高い印象で、オークション出品の運びとなりましたが、地方に戻ればまだまだ活躍できるでしょう。レースに行くと多少イレ込むような面はありますが、そこまで大きな問題ではなく、デビューが遅れたようにまだ馬が幼く、体に芯が入り切っていないところもあるため、今後の成長にも期待が持てそうです。


※JRAでの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（2020年5月12日まで平地競走に出走できない）」を受けています。
　　　2020年4月12日（日）　3回中山6日　12R　2勝クラス　　ダ1200m（稍重）
　　　結果16着　　タイム1:16.3（1着馬からのタイム差5.1秒、4着馬からのタイム差4.7秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,800円/日（税抜）です。
4月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：青山　洋一