ケンユキノオー　Ken Yukino O　　牡　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父キングズベストは米国産。英国で走り、デビュー2連勝のあと挑んだG1デューハーストSでは5着に終わりましたが、翌年の英2000ギニーでは、のちにG15連勝を果たすGiant's Causewayに完勝してG1初制覇を飾ります。その後は英ダービーを回避して愛ダービーに向かいましたが、レース中に故障を発生して競走中止。そのまま引退、種牡馬入りとなしました。凱旋門賞馬アーバンシー(Galileo、Sea The Starsらの母)の半弟として血統的な期待も大きく、初年度からProclamation(サセックスS)、Dubai Surprise(リディアテシオ賞)と2頭のG1馬を輩出。その後もKing's Apostle(モーリスドゲースト賞)、Creachadoir(ロッキンジS)、Royal Diamond(愛セントレジャー)、Sajjhaa(ドバイデューティフリー)、ワークフォース(英ダービー、凱旋門賞)と続々と活躍馬を送り込みます。日本でも、持ち込み馬として走ったエイシンフラッシュがダービー、天皇賞・秋に優勝。コスモメドウがダイヤモンドSを勝つなど結果を出し、2013年から日本で供用。産駒は距離の長短を問わず、さまざまな路線で活躍しています。

母系を見ますと、母ケイアイスパイダーはJRA2勝ののち南関東に移籍して4勝。重賞の船橋記念で3着に好走しました。半兄シゲルウシュウは短距離戦で2勝。半妹のプリプリクインダムは盛岡、南関東で計5勝を挙げています。叔父のケイアイクライム、ケイアイプリンスも地方の重賞の好走馬。祖母ケイアイワールドは短距離で5勝を挙げた快速馬でした。3代母サラトガワールドの子孫には、ケイアイデイジー（葵S）、ミキノドラマー（ルミーエルオータムダッシュ）といったオープン勝ち馬が。また、4代母Go Marchはデルマーオークスなどの勝ち馬で、G1ハリウッドオークスなどに優勝したタンゴダンサーや、豪州でG1を2勝したSheer Kingston、秋華賞2着馬クロックワークなどの祖ともなっています。

本馬は2017年6月25日に東京芝1600mの未勝利戦でデビュー。初戦はうまく流れに乗れず、16頭立ての14着に終わりましたが、中山ダ1200mに条件を変えた2戦目は、中団からメンバー中最速となる3ハロン36秒8の末脚で追い上げ、勝ち馬からコンマ4秒差の4着と一変しました。未勝利戦の期間が終了したため、いったん船橋に移籍すると、ダート1200m戦で危なげなく3連勝。2018年3月にJRAに復帰しました。その後は1勝クラスで足踏みしていますが、4着が2回、5着が1回あり、流れひとつで勝ち負けできるだけの力は秘めています。

過去に喉頭片麻痺（喘鳴症）に対する喉頭形成術歴がありますが、その後も入着を果たしているように、レースパフォーマンスへの影響は少ないと思います。また、少量の鼻出血持ちではありますが、これまで出走制限を受けたことはありません。なお現在、ノド鳴りの症状は見られるものの、地方競馬のダート1300～1400m戦であれば対応可能と見ています。
現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。不安がある方は現地で獣医検査を受けてからの入札をお勧めいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※松風馬事センター（茨城県稲敷郡美浦村受領）に在厩しており、預託料は6,000円/日（税抜）です。
6月6日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：中西　健