プライモーディアル　Primordial　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

本年4月に惜しまれながらこの世を去った偉大な種牡馬シャマーダル（Shamardal）を父に持つプライモーディアルの上場です。2歳から3歳までの現役時、G1・4勝を含む7戦6勝という成績を上げ、さらに欧州2歳チャンピオン、欧州3歳チャンピオンマイラーにも輝いたシャマーダルは、種牡馬としても2009年の産駒デビュー以来これまでに25頭ものG1馬を送り出し大成功を収めてきました。
とりわけ今年の3歳世代の活躍は目覚ましく、デユーハーストSを制覇したピナツボ（Pinatubo）、ミドルパークS優勝のアースライト（Earthlight）、そして先日、仏2000ギニーを制覇したビクタールドラム（Victor Ludorum）らが中心となり欧州クラシック戦線で大旋風を巻き起こしています。さらに、日本においても京阪杯を制したライトオンキューや重賞戦線で活躍中の3歳馬トリプルエースらの産駒が活躍し、既に日本への適性も証明しています。

さて、本馬プライモーディアルは、育成時から順調に調教が進められ2歳時の6月に東京競馬場の芝1400m戦でデビューを果たします。調教での素晴らしい動きから3番人気に支持された本馬ですが、3、4番手でレースを進めるも直線失速し10着と結果を残すことはできませんでした。しかし、新潟競馬場の芝1400mに出走した2戦目ではスタートから果敢に先手を奪うと最後まで粘り5着と良化を示します。そして、舞台を初戦と同じ東京芝1400mに戻した3戦目では、スタートからスピードを生かして逃げると、東京の長い直線を最後までしっかりと伸びて優勝。3戦目にして早くも初勝利を上げました。その内容から将来が期待されました本馬ですが、初勝利以降は6着が最高で思ったほどの活躍が出来なかったため、非常に残念ですが、諦めることになりました。ダート戦に出走したのは1回のみですが、そのレースでは、逃げる勝ち馬の外を追走し、レース中盤で2着馬に外から被せられる厳しい展開になったことから、この1戦でダート適性を判断するのは早計かと思います。本馬は前述した父だけでなく、ドフザダービー（Doff the Derby）に辿り着くその母系も優秀です。従兄にはスプリンターズSを制した快速馬タワーオブロンドンも名を連ねることから、本馬に秘められたスピードには血統的な裏付けもあります。今後は地方競馬においてこのスピードを存分に生かし大活躍して欲しいと願うばかりです。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内グロースフィールド（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,800円/日（税抜）です。
6月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ダーレー・ジャパン(株)