ゲキリン　Gekirin　　牡　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父Tapizarは米国を代表する名種牡馬Tapitの直子。現役時代は米国で走り、4戦目で初勝利を挙げると、続くG3シャムSを制して重賞初制覇。3歳以降もマイル前後を中心に走り、4歳時にBCダートマイルを完勝してG1初制覇を挙げると、この一戦を最後に引退、種牡馬入りしています。産駒はやはりスピード豊かなタイプが目立ちますが、そのなかからケンタッキーオークス、BCディスタフなどG1を5勝した名牝Monomoy Girlが登場。種牡馬としての名声を高めました。JRAで走った産駒は本馬を含めて3頭と少ないのですが、3頭すべてがダートで勝ち上がり。タピゾーは3勝、ミセスワタナベは新馬戦を快勝し、その後は南関東に移籍して3勝を挙げています。

母系を見ますと、母ブルーグラスチャッターは米G3サンタイサベルSの2着馬。叔父のオーブルチェフは北海道2歳優駿、全日本2歳優駿に優勝しています。3代母Bedroom Chatterは、米G1コティリオンSなどに優勝しているI'm a Chatterboxの祖母でもあり、その半姉Bedroom Bluesも米国の重賞で活躍。5代母Guichetは仏G3サンドリンガム賞の勝ち馬で、その子孫には米G1ウッドワードS2着のPast the Pointなど、北米、南米を中心に多数の活躍馬が出ています。

本馬は2016年9月17日に阪神ダート1800mの新馬戦でデビューし、後続に3馬身以上の差をつけて逃げ切り勝ち。3戦目には交流G2の兵庫ジュニアグランプリで4着となるなど、早い時期から高い能力を発揮しました。キャリアを重ねるごとに短めの距離に適性がシフトし、2勝目は4歳3月の中京のダート1400m戦。その後いったん降級し、秋には福島のダート1150m戦で3勝目を上げています。翌年5月には新潟ダート1200m戦を好位から押し切り、2勝クラスを卒業。3勝クラスに上がってからも、成績にムラはありますが、昨年10月には東京ダート1400mの神無月Sで5着に逃げ粘っており、通用するだけのスピードを見せています。2歳の早い時期から活躍していますが、4歳時、5歳時にも白星を挙げているように能力面の衰えはなく、馬場に入るときに入れ込んだり、道中で掛かってしまったりする部分はありますが、手に負えないほどではなく、大きな懸念材料ではありません。スピード能力の高さは魅力で、脚元も丈夫。コンスタントに競馬を使いながらチャンスをつかんでいけるのではないでしょうか。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,000円/日（税抜）です。
8月1日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：市川義美ホールディングス(株)